2004-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「自由に考える」

4月15日の id:noharra さん、cyotukan さんのコメントから刺激を受けて*1。 非常に身もフタもない話なのですが、人間は思春期においては自己内部の衝動(実存)に突き動かされ、社会に出て以後は外的事情(生活の要請)に振り回される。もちろん思春期にも社…

 「順応」ではなく、「たたかう」というコミットを欲望できる?

オフラインで出会ったかたも含め、メールありがとうございます。コメント欄以上にお返事しませんが、どうか悪く取らないでくださいね。ていうか、コメントもメールもすごく喜んでいます。もちろんリンクいただくのも。 書きたいことはいろいろあるんですが、…

 「自由に考える」

今日は大阪の「淡路プラッツ」にて「デビューネット」*1があったのですが、朝からいつもの体調不良*2で欠席。でも参加者のみなさんは新機軸のスタイルで議論を交わしたようです。 4月15日のコメント欄にいただいた書き込み、いくつか大事なテーマが潜んでい…

 「孤立した人間にとっての政治」

戦時総動員みたいな話になったら、いちばん激しく糾弾されるのはヒキコモリじゃないだろうか。 「降りることを許さない」という同調圧力は右にも左にも存在する。 「お金さえあれば好きに生きていい」という平和時でさえ「ヒキコモリは許さん」と言われるの…

「降りずにはいられない」人として

昨日のコメント欄に、id:Ririka さんが大事な指摘をくださってる。 「価値観(内面生活)においては過剰なまでに『制度内的』・『適応的』である」のに、どうして欲望が希薄・困難なんだろう? 強迫的な適応努力が、すべてのエネルギーを吸い尽くすんじゃな…

うーん

こんにちは、上山です。 僕はいったい自分の言葉にどんな機能を持たせようとしているのか、考え込んでしまった。 4年前、引きこもり当事者の心理事情をなるだけ的確に説明する作業を求められたのが始まりだった。でも、当事者の中にも僕を攻撃してくる人はい…

ふう。

さすがにヘトヘトだ。 今日の僕の文章、楽しんでくれる人いるんでしょうか・・・・。

誰のルサンチマン?

僕の「嫉妬」についての発言を、「ルサンチマンの典型」と受け止めた方がいました。 うーん。正直、誤解としか思えません。軽蔑されてしまったようで、放置すべきなのかもしれませんが、「ひきこもり」へのリアクションとしては典型的かもしれないので、いち…

ずるずる。

頭から湯気が出そうなので(笑)、今日はこれぐらいにしておきます。 要するに、「問いを明確にする」作業だったわけですが、僕のメモのどこが稚拙でどこを伸ばすべきなのかを、勉強しながら少しずつ考えていきたいと思います。部分的にでも、課題を共有して…

自由――「分離と接続」

立花隆『宇宙からの帰還』ISBN:4122012325 にあった、バックミンスター・フラー*1の印象的な言葉 : 「それぞれの人にとって環境とは、『私を除いて存在する全て』であるにちがいない。/それに対して宇宙は、『私を含んで存在する全て』であるにちがいない…

「絶対的貧困」

あまり言うと、また「左翼だ」とか安易なレッテル貼られそうですが・・・。 マルクスは、「①自分という労働力商品を自由に売りさばける ②あらゆる労働条件から切り離されている」という「2重の自由」に陥ったプロレタリアを≪絶対的貧困≫という言葉で形容し…

「味方のつくりかた」

「社会的脱落者には味方がいない」という問題。 引きこもっている人間が最も切望するのは「味方」という存在でありその感覚だと思うが、社会から脱落してしまい、明確な仕事や活動を持たない人間が「味方」を得ることはとても難しい。課題共有がないからだ。…

文化的排除と経済的排除*1

「引きこもりの問題はカネさえあれば解決する」という言い分を聞くことがある。 成熟した資本主義社会である日本では、文化的に「脱社会的」であっても、お金さえ持っていれば、経済的には制度内の存在でいられる(という意味だろう)。 「カネさえあれば」…

政治

国際政治は、「誰が制度の他者か」というバトルなんでしょうか。*1 「≪世界を覆い尽くそうとする資本主義≫vs≪イスラム≫」という構図解説をたまに耳にするんですが、どこまで信じていいのやら。 日の丸・君が代問題で教職員が処分された。 僕はこの話、「文…

ギュゲス、あるいは症候的脱落者 → ≪内部と外部≫

こんにちは、はてな大学で勉強中の上山です。 4月12日のコメント欄に、id:Ririka さんが『責任と正義』(ISBN:4326601604)からの抜書きをして下さっています(ありがとう!*1)。 「ギュゲスの指輪」については、たとえばここを参照ください。要するに、「…

「求められる支援」とは

3月27日のイベントのあと、複数の当事者の方が言っていたのは、次のようなことでした。 支援者の方々には申し訳ないが、実をいうと「受けたい」と思うような支援はない。支援を受けたいのかどうかさえわからない。 これ、実は僕もそうです。僕は1987年の4月…

「万能の支援」はない

昨日のコメント欄に、杉田さんと id:Britty さんが書き込みをくださっています。哲学や社会学の議論を覗き込みながら、「理論的な」話を試みること――それも、きっと間接的には「支援」たり得るのだと思う。そういう議論が社会的・文化的な環境整備をすれば、…

嫉妬 ・ shit ・ shit-hot

人間は、自分に似た存在にいちばん嫉妬する。親が破格の資産家で「一生働かなくても食っていける」みたいな奴はあまり嫉妬されないのに(要するに別格)、「お隣の中流家庭のヒキコモリ」は嫉妬される。 しかし、金を稼げず恋愛もセックスもできず、社会的承…

コミット不能

というわけで「コミットの必要」というのが出てきてしまったんですが、上記2鼎談でも繰り返し語られている通り、ヒキコモリというのは「コミットできない」という状態なわけで。くそ。厄介だ。 「生きていくことができない」 → ①思想的 ②経済的 「意識自体…

「残酷さが足らない」

ヒキコモリ当事者はある意味きわめて「素朴」なのだが、そういう素朴さは「ヒキは氏ねw」という悪意の強度に勝てない。当事者独特の残酷さを持つ必要がある*1。 ヒキコモリが社会的に追い詰められていくことに抵抗するには、①思想的反論 ②経済的自立、の両…

北田暁大という方

の発言にはじめて触れたのは昨年の「嗤う日本のナショナリズム」で、その感想も少しだけ書いたが、今回の鼎談でさらに興味を強めた。メルマガの鼎談から直接引用するのはマズイと思うので、ネット上の北田氏の発言からいくつか引用。 他人の自意識をせせら笑…

「書き込んでいいんですか?」

メールやオフラインで、「私なんかが(コメント欄に)書き込んでいいの?」とたまに言われる。①当事者以外の方は「当事者共同体」への配慮から、②当事者は「私ムズカシイ話わからない」、③親しい知人は「馴れ合うのも変だろ」、④「専門家」の方々は「私が書…

「理論家」と「当事者」のミゾ

知性と教養とフットワークのある人たちの影響を受けて、僕らの議論を鍛え上げる必要がある。「コミュニケーション」よりは「議論」が要るよ! 理論をやっている人から見ると「上山は理論できない」となって、逆に当事者からすると「上山は難しいことばかり言…

ようやく

『波状言論』*1第5・6号の鼎談「リベラリズムと動物化のあいだで」(北田暁大×鈴木謙介×東浩紀)を読み終えた。前回の宮台鼎談とこの北田鼎談、僕にとって「必要なもの」です。「ヒキコモリ」に興味があってこれら鼎談を読まれた方、ぜひ交流持ちたいです。 …

うーん

友人からとってもうれしいメールをもらったり、楽しい1日だったんだけど、ちょっとヘトヘトで(笑)、今日はこれ以上の書き込みは無理。ごめんね。書きたいことは、いろいろあるんだけど・・・・。 「はてな」で、もっといろいろ遊んでみたいなぁ。コメント…

「いい仕事」は、人を喜ばせますね。

『大改造!劇的ビフォーアフター』みててよくそう思う。「いい仕事」したい。 難しいのは、「全員を喜ばせる仕事」というのは、たぶんないということ。誰かを喜ばせれば、たぶん誰かに嫌な思いをさせている。

「はてな」スタッフの皆さん、移転作業お疲れさまでした。

ただ、表示がたまに不安定だったり、つながらなかったりするんですが、僕だけかな?

「コミットする/しない」

ニュース*1から考えたことを少し。 僕は拙著の中で、あるいは当ブログでも、(とくに精神科医やカウンセラーの態度に関連して)「思想や理論が生と切り結んでほしい」、「現場の苦痛を冒涜しないでほしい」と言ってきた。「言ってみただけ」のアリバイ作りや…

当事者による、当事者のための、・・・・

id:matuwa さんが、「当事者による不登校論」について情報を出されている(さらに我がコメント欄にも)。 こうした「当事者による研究」は、「当事者の知を発信する自前の学問 : 当事者学」*1を目指すんでしょうか。あるいは、自分たちの状況を理論的に分析…

 徹夜してしまった。

今日は『波状言論』の北田鼎談は読めず。残念。