2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

動詞形か名詞形か

「県、引きこもり対策検討 家族殺人発生受け」 茨城県の両事件について、ネット上で見つけることのできた報道をすべて読んでみた。 驚くほど「ひきこもり」「ニート」という言葉は使われていない。 (掲示板やBLOGでは頻出) かなり例外的に感じたこちらの動…

「不可視かつ無声、かつ自発性すら失われた人々」たる≪引きこもり≫について考えるのに、

「サバルタン」「ディアスポラ」、あるいは「ポストコロニアル理論」を参照する必要にようやく気付いた(いまごろ)。 参照 : (1)、 (2)、 (3) 本はまだ読んでないので追い追い。

 ひきこもるひきこもり

昨日のエントリーはいろんな意味で反省点が多いが、それをいちいち書き連ねるのはやめる。 私のストレス耐性の低さの原因(となる精神構造)を見事に露呈している。 というかこの反省の仕方がすでに痛いか。

「東京ホームレス」*4

ラジオDJ(?)などをされている村上知奈美というかたのHP。 ちょっと興味がある、というだけでなくて、自分でこの問題に特化したHPを運営し、しかも一方的な非難や擁護ではなく、「中立の立場を心がけ」るという。 「中立」があり得るかどうかは難しいとこ…

「第3回・日韓ひきこもり会議」*3

「ひきこもり体験からみた今後の課題」というお題を頂いているのですが、さてどんな話をしたものか・・・。 「社会的排除」という大きな枠組みの提案 「降りる権利」と「再参加の権利」 【偏見是正】 「価値的葛藤問題」から「生活問題」へ 家庭の包摂機能が…

「しかし、本来的意味としての『ひきこもり』は今も長期化し続けている」

いちばん限界的な「純粋ひきこもり」に関してなど、大事な論点が多くてたくさんメモを取ったが、いくつか疑問も残った。 参加して良かったことは間違いない。 イベント記録は、第1回分と合わせて書籍化されるとのこと。

事柄に即した取り組みというもの

もうひとつの問題は、一応マジョリティの側に立つとされる者がPC*1を標榜するとき、マジョリティとしての自己に対する後ろめたさ、そこからくるマイノリティの過剰な美化といった、いかにもセンチメンタルな甘さが目立つということだ。 そのような自閉や感…

「おっぱいとおちんちんの自己責任論」*2

今日、NHKの福祉ネットワークという番組で(最近の私はテレビっ子だ!)「ED(勃起障害)」について取り上げていました。 女性の側から見ていて、決して男性だけの問題ではないのだと感じました。 男性が「勃たない」とか「いけない」のは女性にとってもとっ…

「セックスのある暮らし。」*1

イベント的色彩の強い、非日常的に切り取られたセックス描写には平気でいられるが、日常生活の流れの中に当たり前のように挿入されたセックスの記述には、ひどく動揺する。*1 自分が性愛と無縁な世界に生きていることにあらためて気付かされる。 あきらめる…

ためいき

読む必要があるんじゃないか、と思う本をリストアップしていったら、とんでもない冊数になった。 よく、本の最後に「文献」として何百冊ものタイトルが並べられてるじゃないですか。 あれ、全部読んでるんですよね、著者のかたは。 「読まなければならない」…

「なぜ生きなくてはいけないか」は、論理的説得の問題だろうか。

「獲得」と「剥奪」のジレンマ

鈴木謙介氏 : 「制度」か「ケア」か―バックラッシュの政治学 今我々が直面している女性の労働の現状は、「社会進出=働けること」をある種の権利獲得と見なすフェーズと、「搾取労働=働かされること」という何かの剥奪としてみなすフェーズとに分断させら…

「男女平等」と「ネオリベラリズム(優勝劣敗)」の共犯関係?

「競争から降りても構わない」の前に、「女にも競争に参加する権利がある」の話をせねばならないということか。 複雑な戦略が要るな。 専業主夫は8万人(7年で倍増) 第三号被保険者*1が全体で「1109万人」のうち「男は8万人」というなら、まだ0.7…

問い・勉強・行動

問いの洗練 → 勉強の必要痛感 → 読書・ネット探索・イベント参加など → 情報の海の中で溺れそうになる → 問いの再洗練 → 不勉強を痛感 → 読書、ネット探索、・・・・ この循環がはじまった。 すべてが「行動」になっていつつ、「行動の洗練」。

知能指数と政治の関係に関して

「盲従するな」の声に盲従する 孫引きですが以下の指摘はナルホド。 というところで最初に警告しておく。 読めばわかるとおり、この著者 Steve Sailer 氏は明らかに共和党支持的論調でこの検証を行なっている。 つまり「間違ってたじゃん!」とこの情報を真…

ご連絡

右上のアドレス宛にいただいた仕事関連のメールの一部が、「高」の安全レベル設定のため、勝手に「迷惑メール」に分類され、処理されていた事実が発覚しました。 あわてて安全レベルを「低」に設定し直し、すべてのメールを拾えるようにしたのですが、これま…

原一男氏の公開講座 @大阪電気通信大学

「ひきこもる情熱と映画(ドキュメンタリー)する情熱の関係」 というタイトルだとのこと。 とにかく足を運んできます。 何が起きることやら。

北田暁大×張學錬「バックラッシュの男性学」概要メモ (前半) (後半)

by id:kwkt さん。 例によって、HTMLメールにコピペして文字色を変えつつ熟読。 ひきこもりは「80%が男性」など、ジェンダー的要因が絶対に無視できないのだが、たいへん勉強になった。 いろいろ取り上げたいが、いちばん考えさせられたのは次の点。 現在は…

24日、「A’ワーク創造館」にて座談会。*5

3月27日の合同イベントを振り返り、現状認識と今後への課題。 「支援ガイドマップ」、および「情報基地&情報コーディネーター」の必要性を痛感。 大変な時間・労力・お金がかかると思うが、やはり必要ではないか。 結局いつも「アウトリーチ」という課題…

22日、京都の保健師の方々の研究会にお招きいただく。

地域に関わり、家庭訪問もされるという「保健師」というお仕事について、考えさせられる。 参照1、参照2

 勉強と外出

(1)とにかく勉強が足りない (2)とにかく機会を見つけて足を運んでみる というふたつの信念(というか課題)が徐々に強まりつつある。 おのずと「勉強と外出」が生活の中心になるので、これまでのような「自分で考えて長文を書く」ようなエントリーは減…

「国民総動員」 と ニート・引きこもり

id:kwkt さんのレポートによると、鈴木謙介氏は次のような発言をされている。 (太字・赤字強調は上山) 鈴木氏曰く、私的な領域をどう考えるかが問われているとのこと。 戦後の日本の社会民主主義的な制度は私的なことにかなり口出しをしていて、ある特定の…

「祝祭的」

「波状言論」に掲載されている鈴木謙介氏(id:charlie_k)の「カーニヴァル・モダニティ・ライフ」4回分を一気に通読し、再読したのだが、きわめて示唆的。 特に第2回(第13号掲載)、第3回(同15号)のニート論、「雇用問題と祝祭的勤労」がツボ(当然か…

連続パネルディスカッション : 「分岐点に立つ『ひきこもり』」

先日遅刻したイベントの録音CD を、全部聞くことができました*1。 素晴らしい。 あのイベント以後、私が当BLOGで展開した論点のいくつかが、より詳しく触れられていたりしました(汗)。 第2回が11月28日(日)にあり、私も必ず聞きにいく予定です。 こ…

孤独な穴掘り

他者の言葉に関わることを拒絶されていると感じてきた私が、少しずつ、他者の鉱脈に出会いつつあるのかもしれない。 少しずつ、本を読み始めた。

「加害者は、構造的に・・・」?

「被害者に味方する」というのは、「わかりやすい」態度、ある意味「俗情」なのかもしれない。 「加害者自体が、社会の被害者だ」という言い方も、耳にしたことがある。 そもそも、「ひきこもり」をテーマにする私のサイトでこういうエントリーをすることに…

「被害者」

11月11日の『報道ステーション』で、犯罪被害当事者の岡本真寿美さんが紹介されていた。 事件の概要 : 参照1 参照2 事件そのもののみならず、被害後の窮状の理解不能な理不尽さ。 番組では、次のような情報も紹介されていた*1。 では、ここで国の統計(20…

国会での論調

平成5年以降「引きこもり」がどのような文脈で、どのようなニュアンスで言及されてきたかを調べると面白いことが分かりそう。 なんだかんだ言っても国会での議論は行政に大きな影響を与える。 その国会での論調が、ニートと引きこもりでどう違うのか、という…

「ニート」と「ひきこもり」

「○○対策費」のからくり ニート対策費は、何も0円からいきなり231億円に増えたわけではない。 従来行っていた施策を「これはニートにも関係ある」ということでラベルを貼りかえただけの予算が半分以上を占める。 なんと・・・・。 「受けがいい」 なぜNE…

 外出直前メモ

「霞が関の某中央官庁で働く公務員」だという id:kanryo さんが、いろんな意味できわめて勉強になるエントリーをくださっています。 全文をHTMLメールにコピペして熟読したのですが、「政策形成」の問題に開眼させられたかも。 未知の分野だし、触れたいこと…