2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「やりかた」の試行錯誤と、分析のプログラム

あらためて、ツイッターでの議論をこちらに掲載します。 直前の大まかな流れは、 「上山・酒井問答3に対するつぶやき」(togetter) をご覧ください。 @ueyamakzk @ashibumi68 まとめ更新しました。URLこの「名詞的/動詞的」という分類は、名詞的なのでし…

自分のやっていることへの距離

「べてるの家」の向谷地生良(むかいやち・いくよし)氏の講演会に参加。 「当事者」という言葉のまわりを参与観察に行った形でもあります。複数の気づきがありました。 「自分自身で、ともに−当事者研究から見える“病むこと”の深層」(大阪大学、最先端とき…

軽率な診断発言について

ツイッター上での議論ですが、お返事があまりに長くなったことと、 広く知っていただきたい論点を含むことから、こちらに掲載します。 よろしくお願いします。 一部のフェミニズムがことさら男女の性差を無きものとしようとするのは、アスペルガーの症状であ…

分析的な 《つながり方》 を設計するために

以下の酒井泰斗氏のご指摘は、さまざまな関係者にも読んでいただきたく、まとめてみました。 直接には私へのレスポンスですが、「これにどうお答えするか」というのは、 技法のもんだいとして、時間をかけて議論したいです。 ●「分析にあたっては、継続的な…

「主体化できない」という、欲望臨床の問題

『アンチ・オイディプス(上)資本主義と分裂症 (河出文庫)』については、 「精神分析のブルジョア性を批判する」みたいな論評もあるけど、 むしろそういう趣旨も含めて、欲望臨床それ自体の提案であり、 タグを付けるなら 「やってみた」 だと思う。*1 つまり…

思考が、身体的な動機づけをもつこと

本エントリは、twitter 上でのやり取りについて、あまりに長くなったお返事をまとめたものです。 直前の大まかな文脈についてはこちらを、さらに詳細なリンク先等はこちらを、ご覧ください。*1 《「理論」という言葉は、どういう意味で使われているか?》(t…

この本には、異常な地方が描かれているのではない。

むしろ、私たちの日常が曝露されている。あのとき、大川小学校で何が起きたのか作者: 池上正樹,加藤順子出版社/メーカー: 青志社発売日: 2012/10/24メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 18人 クリック: 2,098回この商品を含むブログ (8件) を見る 行きな…

批評機能の膠着物(Gallerte)としての《価値》

永瀬恭一氏 「30年前を素材にする・日本の70年代 展」 より: 埼玉県立近代美術館で「日本の70年代」展が行われている。〔・・・〕 80年代に繋がる非政治的なものも、むしろその非政治性にこそ「カウンター」の意識が込められている この展覧会が示そうとし…

(5) 【追記】 民族浄化ならぬ、当事者浄化

連続エントリ: 第1回 「《つながりの作法》 としての差別」 第2回 「《不定詞の束としての人格》という考え方」 第3回 「生の様式そのものとしての不定詞 infinitif」 第4回 「差別と批判の見分け方」 第5回 「【追記】 民族浄化ならぬ、当事者浄化」(今回…