2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

内部と外部

「東日本大震災:被災地引きこもり、現状を考える NPOが神戸でシンポ /兵庫」(毎日新聞) 私の発表では、次のようなお話をしました(大意+補足)。 東北の体験談にもあったが、1995年の被災時にも、感動的な助け合いがあった。 しかしそれは、ライフラ…

労働の呼吸

『11/27 ライブトーク ふたつの「あの日」が揺らしたもの in 神戸』終了。 詳細にレポートするより、生じた変化を生きてみたいという感じがあります。 懇親会は居酒屋『ひとりぼっち』にて。 手入れの行き届いたおんぼろ家屋での手料理は、ひとり1万円の高級…

ジャパン・タイムズ「ひきこもり」記事の失態

横浜でご一緒した日仏ひきこもり比較研究のチーム(参照)が、 『The Japan Times』にインタビューを受け、記事になっています*1。 http://www.japantimes.co.jp/text/fl20111120x3.html 【※以下、英語は原文のままですが、日本語訳は当ブログ主がやっていま…

当事者概念の歴史と可能性

日本語にいう《当事者》(旧字で當事者)は、外国語にうまく置き換えられない。 たとえば英語で「person concerned」「party」などとしても(参照)、日本語で《当事者》というときの何とも悩ましい経緯(いきさつ)は、かなり言葉を尽くさないと説明できな…

主観性と関係性について、再帰的であること

横浜でご一緒したかたから、10月末に頂いたメールの一部より(許可を得て引用): 関係性、あるいはコミュニケーションが成り立っていることのスタイルを問題にすること自体が、なんらかのスタイルを介してでなければ伝わらない、というパラドクス?のような…

難しさの焦点が、なかったことにされている

支援団体や自助グループ、ひいては就労へのアクセスが難しい理由として、次の2つがある。 しがらみ(党派性)に巻き込まれる ストーカー 説明の切り口はほかにも作れるが*1、「人とのつながりに入ることの恐怖」として、この2つが――話題としてすら――抑圧さ…

ライブトーク 《ふたつの「あの日」が揺らしたもの - 大震災が問うひきこもり問題 - at神戸》

日時: 2011年11月27日(日) 13:30〜16:30(13:00 開場) 場所: こうべまちづくり会館(神戸市中央区元町通4-2-14) 2Fホール 入場料: 1,000円 (経費を除いた収益はNPO法人フェアトレード東北へ全額寄付いたします)*1 定員: 80人 懇親会あり(有料) …

病気/障碍/葛藤 ?

以前の告知 ⇒ 《コモンズ大学公開講座 第五回 「ひきこもり後の社会」》 《お誘い》 当日の動画: http://www.ustream.tv/recorded/18342802 冒頭の1時間半です。 私の発言部分では、 (1)精神医学が病因を突き止めるに至っていないこと、その概念操作の未…

お誘い

明日(14時〜17時)のイベント、まだ空席があるそうです。 当日の飛び入りも可能かもしれませんので、ぜひお問い合わせください。 info★taiyoh.org (コモンズ大学事務局) ← ★を半角の@に替えるとメールアドレスになります。 私からは、 ひきこもりをめ…

集団的に生きられる主観性と、主体化の失敗

以下のセミナーを聴講。 「断片的主観性:主観性の生産プロセスをめぐる冒険」(第23回ときめき☆セミナー) 講師: ステファン・ナドー(ヴィル・エヴラール病院)*1 日時: 2011年10月31日(月) 15:00〜18:00 場所: 大阪大学(吹田キャンパス) 生命…