2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

嗜癖、個体化、党派性

【追記的に承前】 動きすぎてはいけない: ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学作者: 千葉雅也出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2013/10/23メディア: 単行本この商品を含むブログ (31件) を見る 《切断-連続》の問題圏で必須なのは、以下の二つのモチーフ…

身動きが取れません―― 千葉雅也のドゥルーズ論

動きすぎてはいけない: ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学作者: 千葉雅也出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2013/10/23メディア: 単行本この商品を含むブログ (31件) を見る 動かないものを、動かそうとすること。 あるいは動きすぎるものを、止めてみる…

映画『むかしMattoの町があった』

http://180matto.jp/ 明石で鑑賞。*1 精神科病院がテーマなので、一般受けはしにくそうですが、イタリアで二回に分けて放映されたときの視聴率は、21%を越えたとのこと。 フランコ・バザーリア(Franco Basaglia)という、精神科病院「廃絶」運動の中心人物…

「批評の禁止」という露骨な差別

アウトサイダー・アートの世界―東と西のアール・ブリュット作者: はたよしこ出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2008/01/31メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 138回この商品を含むブログ (27件) を見る斎藤環の論考より(p.166): アール・ブリュット…

「差別は構造の問題である」――環境設計と、名詞の問題

「差別が構造の問題であることのわかりやすい例示」 小山エミ(Macska)氏の差別論について、野間易通〔のま・やすみち〕氏が説明しておられます。ずっと説得的な話が続くのですが、最後でとつぜん飛躍している: 「レイシスト差別」「ネトウヨ差別」はもち…

ドキュメンタリー映画『HIKIKOMORI 〜沈黙を聴く』

試写会情報。 場所はフランスですが、「こんなのあるよ」ということで。*1 【場所】 フランス・レンヌの図書館(参照) 【GoogleMap】 【日時】 11月13日(水) 18:30〜20:00 (作品そのものは50分) 上映後は、映画を撮ったお二人(Dorothée Lorang 氏と …

官僚の顔、やり直しの顔

『現代思想 2013年11月号 特集=ハラスメント社会 セクハラ・パワハラ・アカハラ・マタハラ…』掲載の三脇康生の論考*1で、 顔-タイプ visagéïté-type と 顔-生起 visagéïté-occurrence という、グァタリ(Félix Guattari)の議論が参照されている。 臨床例を…