2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『論点ひきこもり』:「二流チャット企画:本田由紀さん講演会から」

先日から予告してあったチャット企画です。 今回は、「講演会概要」と「求職型ニート」について。 続編も編集中。

職業別、「○○だけど何か質問ある? まとめのまとめ」

これ、あらゆる職業について聞きたい・・・。

永冨奈津恵さんによる、

【書評1】(玄田有史『働く過剰 大人のための若者読本 日本の〈現代〉12』について) 【書評2】(工藤啓『「ニート」支援マニュアル』について) もう10年近くもこの問題に取り組んできている永冨さんの逡巡・・・。

「制度的整備」と、相談面接における「即物的アドバイス*3」

本田由紀さんのブログ・コメント欄に長文の書き込みをしました*1。 労働力に関して、需要サイド(雇う側)と供給サイド(各人)の双方が、≪動機付け≫のできなさに頭を抱えている、ということでしょうか。▼「学校教育の職業的意義」(教育)、「景気回復を」…

 取り組みと情報の価値

映画『ALWAYS 三丁目の夕日』みてきた。

観終わってすぐ、映画館近くの魚市場に繰り出したのだが、僕のあれほど苦手な「へいらっしゃい!」「安いよ!」という掛け声や大声での商談が、さほど恐くなくて驚く。道を行く高齢者たちも掛け声も、しなびた看板も、すべてが昭和30年代の光景に見える。…

「大学が、中国で通用する即戦力を育て始めた」

「ワールドビジネスサテライト」で、「立命館孔子学院」などが紹介されていた。 思うこといろいろ。

「ネパールの「釈迦の化身」少年、今も瞑想続く」

釈迦の化身かどうかはともかく、「6カ月間、食べ物や飲み物を一切口にせず」って、あり得るんですか。【以前も紹介されていたけど。】 ▼本当なら、働けなくても何とか生きていけ

本田由紀氏:「問いかけ第2弾」

現在、「フリーター」や無業者(学生・主婦以外で働いていない)の方にお願いしたいのですが、現在のような状態になった「きっかけ」、「事情」を簡潔に教えていただけないでしょうか。 「ひきこもり」については、「なぜこうなってしまったのか分からない」…

 思い出としての現在

村上龍:「自分の中の受容体みたいなものが反応して、必然的なものとして捉えられるかどうか」

あのくらい集中して書いた作品、他の作品でもそうですが、「きっかけ」とかないんですよ。「きっかけ」って、すごく簡単なイメージがあるでしょ。お二人が知り合ったきっかけは? って結婚式で司会者が口にする馬鹿な質問があるけど、小説家が、この対象を小…

猶予

いったん生まれ落ちてしまったら、死ぬまで「避難所」はない。

権力と協働

友人から、「企業」のとらえ方として、次の2通りあることを教わった。 ・「権力関係=労使関係」 ・「協働システム」 頭の固いダメな左翼は、前者の関係しか考えないように思える。 疑問などいくつか: 【ダメな左翼の典型的な集会】:「経営者」や「資本主…

権力論と労働現場

フーコーやドゥルーズなど、現代フランス思想の権力論は、労務管理やピア・プレッシャーなど、「労働」との関係で問われるべきではないか。――この話が、大野正和氏を交えた会話と、先日の研究会の双方で出ていた。▼不思議なのだが、逆に今までは問われていな…

自律と他律のマネジメントの関係

他者に支配される形の依存症的没頭と、あくまで自律を保った形の没頭とでは何が違うだろうか。▼「依存症が悪い」というのではなく、私が一定の優秀さと活力を手にするには、何がしかの依存症を必要とするのではないだろうか(普通に言えば「夢中になる」だが…

大野正和氏:「過労児だった私」*4

ひきこもりをテーマとする当ブログで、大野氏のこの文章を紹介するのは冒涜だろうか。 「まったく働けない人間」と、「働きすぎて死んでしまう人」。 ▼私自身を含め、大野氏のような経歴を持つ「ひきこもり当事者」の話はよく聞く*1。 閉じこもっている人の…

 「巻き込まれてあること」の存在論

立命館大学で、ある研究会に参加。

とても刺激的だった。僕は日頃きわどいことを言っているはずなのに勉強が足りなさすぎる。 自分なりの現場(問題・苦しみ)を持ちながら考える意義は再確認。 自分を含むいろんな方の発言をランダムにメモ。 「transversalité」を「横断性」ではなく「分流」…

「分析主体(analysand)」

ジジェク『為すところを知らざればなり』p.5 しかしながら、本書に「独特の色香」を醸しだしているのは、本書の内容よりむしろ本書が発表された〔=発話作用 enunciation の〕場所である。ユーゴスラヴィアのリュブリャナで1989−90年にかけての冬学期に月曜…

丸山眞男『日本政治思想史研究』

知人のメールに引用してあって感銘を受けた一節。(そのまま転載) なんらかの社会的変動によって支配的立場にあった社会層が自らの生活的基盤が揺るがされたとき、はじめて敏感な頭脳に危機の意識が胚胎し、ここに「政治的なもの」が思惟の前景に現れ来る。…

Heidegger

進歩というものがあるのは、結局は実存にとって重要ではないものの領域に限られる。*1 *1:『カントの純粋理性批判の現象学的解釈 (ハイデッガー全集)』

明日(23日)は、こちらの例会にお邪魔する予定。

先日ご紹介した議論がさらに展開

【ご盛況で何より】 【いいかげんスレが延びたので】 【論点を(また)整理するよ。】(コメント欄も) 参加者: 内藤朝雄、山形浩生、id:dojin、稲葉振一郎、本田由紀、田中秀臣、飯田泰之、の各氏など。 核心的な論点が満載では。(リンク先も是非)

本田由紀氏講演会:「若年労働市場の現状と改革への展望 〜フリーター・ニートのゆくえ」*5

行ってきました。 簡にして要を得た見事な講演でした。身近に本田氏が講演に来る機会があれば、ぜひ行くことをお奨めします。「システム的に支援の環境を整えるべきだ」という本田氏の主張は、本当に説得的でした。▼気になった点もあるのですが(特に「ひき…

 労働政策

id:kwktさんと梅田で面会

「opti c@fe」で見せてもらったこちらのエントリーが非常に面白い。 隆慶一郎の作品には「道々の輩(ともがら)」「道々の者」「公界人(くかいにん)」と呼ばれる非定住民が登場する。彼等は一所に定住せず、世間一般との縁を切り、己の才覚だけで世を渡り…

「良師とは」

隆慶一郎の「時代小説の愉しみ (講談社文庫)」を読んでいたら、小林秀雄が辰野隆の最終講義に弟子代表としてあいさつするくだりがあり、ソクラテスの言葉を引用し「真の良師とは弟子に何物かを教えるものではない、弟子をして弟子自身にめぐり会わせる者であ…

憑依の必要

『援交から天皇へ―COMMENTARIES:1995‐2002 (朝日文庫)』p.367-370 ここで重要なのは、確かにチョムスキーは驚くべき数理的業績をあげましたが、そのベースにあるのは一貫して自由を求める実存的希求だった、という点です。そしてその実存的希求が、彼自身の…

 内発的構造化