2018-01-01から1年間の記事一覧

研究メモ

《言説が生を収奪する》というテーマ マルクス『資本論』は、言説による生の収奪について、メカニズムの一部を調べた。 「名詞と論理」への過剰な還元は生の時間を疎外するが、だからと言って名詞と論理なしでは生きられない。 学問が、生に寄り添うべき言葉…

当事者主権と歴史修正主義

この上野千鶴子の発言は、実質的に歴史修正主義に居直ってる。 archive.is 日本で「当事者」として発言するとは、歴史修正主義に加担することだった。当事者主権 (岩波新書 新赤版 (860))作者: 中西正司,上野千鶴子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/10…

ゲーデルの時間論についての本

物理理論に登場する時間「t」は、空間の次元3つと同じような扱いになっており、「t」と「-t」の区別がつかない。しかしこれは、実際の時間が一方向でしかあり得ない現実を無視している。 この理論的に位置づけられた時間について、ほかでもないゲーデル本人…

移転完了

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「当事者発言」のために必要な信頼

《当事者として考える》というスタンスは、左派の知的コミュニティへの信頼に基づいていたと思う。 「自分の問題を自分で考える」ことに、社会的な敬意を払ってもらえる 彼らにもそういうスタンスを共有してもらえる ――そういう信頼がなければ、いわゆる「当…

NHK プロフェッショナル 仕事の流儀【宇多田ヒカル、創作の舞台裏と素顔に密着!】

本当にいい視聴体験だった。 この人への感覚を言葉にするなら、「尊敬」が近い。 録画してないので、見ながらの走り書きメモ*1: やれることをやるだけでは意味がない。もの作りとは、やれないかもしれないことに踏み出す「冒険」 ふだんは抑えているもの。…

依存症について、《治療》という言葉を軽々しく使う空しさ

酒をやめることに役立つ医療情報というのは、実質的には「ない」。 本当にやめる(というよりやめ続ける)には、やり方を《自分で編み出す》しかない。 この、《やり方を自分で編み出すしかない》という技法の当事者性こそが、現代的な知性に欠けている視点。