2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

説明原理や、問題意識そのもののマイノリティ性

《精神科の診断カテゴリ名の運用について》(togetter) 酒井泰斗氏から、私にいただいたレスポンスです(ありがとうございます)。 以下は今の時点でのお返事、というか、とりあえずの整理です。 モチーフの基調音として それまで価値観を共有していると思…

グァタリの語用: 《détacher》(6)

【承前】 【0】 【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【7】 【8】 【9】 【10】 【11】 【12】 【13】 『La révolution moléculaire』-2 (1977、1980年) Elle va dans le sens de l'intériorisation de la répression. « Les masses inventeront » ... Pas une …

「自覚されないままの生産様式」としての党派性

党派性というと、 怒り出す人があとを絶たないし、「いつでも勝てる議論だ」とも言われる。 しかし、これが生産様式を問い直す議論であると考えれば、 その必要性も見えてこないだろうか。 論じる自分も、一定の生産様式を生きている。 そしてそれは、必ずし…

《党派性≒超越論性》を不可視にする、あれこれ

松本卓也+志紀島啓 「アスペルガー化する社会」 以前には何度か議論をご一緒したこともあるお二人ですが(参照)、なんと、 私が提案したグァタリ・ラボルド周辺の問題意識は、黙殺されています。 こだわるべきだと思ったのは、たとえば以下のご指摘でした…

グァタリの語用: 《détacher》(5)

【承前】 【0】 【1】 【2】 【3】 【4】 【6】 【7】 【8】 【9】 【10】 【11】 【12】 【13】 『La révolution moléculaire』-1 (1977、1980年)*1 On devrait donc renoncer définitivement à des formules trop faciles du genre : « le fascisme ne p…

グァタリの語用: 《détacher》(4)

【承前】 【0】 【1】 【2】 【3】 【5】 【6】 【7】 【8】 【9】 【10】 【11】 【12】 【13】 『Psychanalyse et transversalité』-2(1972年) Lorsqu'un « courant révolutionnaire » aura commencé de se dégager et d'amorcer sa progression théoriq…

グァタリの語用: 《détacher》(3)

【承前】 【0】 【1】 【2】 【4】 【5】 【6】 【7】 【8】 【9】 【10】 【11】 【12】 【13】 『Psychanalyse et transversalité』-1(1972年) 以下の2枠は、ドゥルーズによる序文より: Il est vrai que, si le problème des fonctions de groupe n'es…

グァタリの語用

フェリックス・グァタリ(Félix Guattari)の著作中から、 動詞《détacher》とその名詞形を検索し、前後の文章を抜き書きしてみました。 【《détacher》(1)】 【《détacher》(2)】 他の著作についても作業を続けているので、このエントリはまだ続きます。 後…

グァタリの語用: 《détacher》(2)

【承前】 【0】 【1】 【3】 【4】 【5】 【6】 【7】 【8】 【9】 【10】 【11】 【12】 【13】 『Ecrits pour l'Anti-Oedipe』-2 【再刊版】 Ce qui est donc en question, c'est une politique du signe total, du signe de puissance, en prise sur le r…

グァタリの語用: 《détacher》(1)

【承前】 【0】 【2】 【3】 【4】 【5】 【6】 【7】 【8】 【9】 【10】 【11】 【12】 【13】 『Ecrits pour l'Anti-Oedipe』-1 【再刊版】 La territorialité résiduelle peut tomber sous deux lois : la loi d'alliance - la loi de filiation. La loi…

境界活動を支える難しさ

昨日のエントリ について、齋木克裕氏(参照)のツイートより: 職業としてのアーティストという考え方も、まさに社会的な存在を許されるための完成詐欺のひとつですね。 RT @ueyamakzk ▼美術の話ではないのですが、短くエントリしました。URL2013-02-03 23:…

現代社会のフォーマットとしての、完成詐欺

画家・永瀬恭一 「《完成》は恣意的な判断にすぎない」(togetter) これは作家としての議論なのだけれど、モチーフとして決定的に大事なのは、 私たちの生活世界への着手そのものに関わるから。 商品というのは、「私は完成しています」という詐欺ではない…

剥離による蘇生――ドゥルーズとグァタリ

思想 2013年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2012/12/25メディア: 雑誌 クリック: 8回この商品を含むブログ (1件) を見るp.87〜p.123 に掲載されている、 國分功一郎 「ドゥルーズの哲学原理(4)――構造から機械へ」 を、くり返し精読した。…