2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧

メモはまだたくさんあるのですが、いっぺんにたくさんアップしても誰も読まないので(笑)、今日はこれで店じまい。 上記≪現実逃避≫について何か批判やアドバイスがあったら、ぜひご指摘を…。 (うまくお応えできないかもしれませんが)

現代において決定的に重要な問いかけは、おそらくたった一つしかない。 「リアルとは何か」という問いかけである。 (斎藤環『フレーム憑き』ISBN:4791761189 p.7)*1 彼は≪「リアルとは何か」という問いかけ≫こそが(自分にとって)最もリアルなのである、…

「自分が人生で為すべき最高のミッションをないがしろにしたくない」という強迫観念が、僕を逃避的に硬直させる。 「自分にとって最も大事な課題」を無視し、それから「逃げている」ような罪悪感・焦燥感・強迫観念。 「何をもっとも大切にすればいいのか」…

ひきこもりが精神科において最も受けやすいレイベリングは「回避性人格障害」。 つまり「常軌を逸するほど(病的なほど)現実逃避的である」と見なされている。 → 「現実逃避」は、ひきこもり当事者(経験者)が受ける差別や悪罵の核心に位置している。 ひき…

「現実逃避とは何か」という問いは、自己検証的(自己言及的)に機能しなければならない。 その問い自身が逃避行動であり得る。 柄谷行人氏の表現を借りれば、「現実逃避的ではない」(=批評的である?)ためにはフットワークが要る。 ある固定的立場や理論…

こんにちは。 お久しぶりです。 7日は、三脇康生氏のお招きで仁愛大学(福井県)の授業内講演にお邪魔してきました。 授業の前後、おいしい食事をご馳走になりながら三脇氏といろいろお話させていただいたのですが、「労働と消費の区別の曖昧さ」(労働のよ…

「降りたことにする」

僕が性愛論を最も多く交わした女性は id:aimee なのだが、彼女は度重なるレイプ被害、上司による監禁(絞殺未遂・レイプ)・ストーキング、前夫による二股・DV・財産巻き上げ*1、など、「男のエゴによる被害」にひたすら痛めつけられてきた。 そこで交わされ…

逃避

id:Ririka さんがくれた見事な指摘(赤字強調は引用者)。 答えが出ない、または、どんな答えもありうる、「問い」ばかり探して、そういう、終わりのない「問い」に現在進行形で取り組みつづけることによって、目をそらしたい何かから目をそらしていられる。…

 退役を望んでいたのか

3日のコメント欄はまた極めて示唆的でした。 ありがとうございます。 どこまで活かせるかわかりませんが…。

「自慢」?…

僕が引用した宮台真司氏の発言は、「自慢だ」という指摘があまりに意外だったので、同じ話に触れた宮台氏の発言を引用してみますね。 『OK?ひきこもりOK!』ISBN:4838714394 p.75‐6(強調は引用者)。 僕自身そうだったのですが、中学から高校にかけて突然…

リアルに指摘されることへの恐怖

miyagi さん、こんにちは( → 昨日のコメント欄)。 性的承認の話からは離れているんですが、「『ひきこもり救出マニュアル』ISBN:4569621147 を怖くて一部しか見ていない」 「ちゃんと読むのが怖い」 というのは極めてリアルですね…。 僕も、公的な活動との…

「問う努力自体が、目をそらすことだ」

以上、男性の方々だと思うんですが、異論はお持ちでも、僕がなぜ≪愛情とエゴ≫という問題設定をするか、その内実は、いつの間にか共有している気がします(「俺もそれは悩んだことがあるよ」というような)。 いっぽう、昨日の本文で触れた id:Ririka さんが…

「愛情とエゴ」など

昨日のコメント欄へのお返事です(こういう場合、「id:」をつけてリンク張らないほうがいいんでしょうか…)。 id:anhedonia さん、「愛ではなくて情」かぁ。 「情念の泥沼」とか考えてしまいますが(笑)。 「愛」だと理念的すぎるのかな。 あ、励まし本当に…

「本当に必要な話」

僕がここでひきこもり論をしているのは、僕のエゴでしょうか。 それともそうではないのでしょうか。 いずれにせよ、「本当に必要な話」を設定するのは難しい。 すぐ、「与太話」になってしまう…。 僕のしている話が「的外れだ」と思うかた、僕を馬鹿にするだ…

「国民たるもの無条件に…」

スペックと愛の関係は、たぶん「愛国」にも関わる。 「日本の文化や環境(スペック)が好き」だから、「国を愛する」のか。 「日本国民の義務」として、スペックとは無関係に「愛する」のか。 あるいは、「国への愛」という主張自身が、どうも「エゴの表明」…

「愛されない子供」

「自分には愛される資格はあるか」。 アダルトチルドレン系の人は、親との関係でいつもそういうことを考えていると思う。 「自分のスペックは、愛されるのに必要な水準を満たしているか」。 「ありのままに愛される」なんてあり得るのか。 「スペックに基づ…

「愛情なのか、エゴなのか」

僕は当ブログで繰り返し「年齢差別はひきこもり当事者を苦しめている」という話をしていて、これは「就労」に関する話だったわけだが、「性愛」についても、「年齢差別反対」を愚直に主張すべきだろうか。 「年齢」というスペックは、愛情にとって決定的か。…

弱い者がさらに弱い者を…

2ちゃんねるヒキ板を見ている人は知っていると思うし、当ブログでも何度か触れたが、「高齢ヒキ」を最も過激に罵倒するのは「若年ヒキ」だ。 → 「年齢相応のあるべき姿」による差別は、実は引きこもり当事者同士においてこそ最も激しい。 若年者は高齢者を…

「順応」ではなく、「掘り進む」

脱落者ほど、「ふつう」に憧れがち。 「働くのが当たりまえ」、「恋人がいるのが当たりまえ」、「結婚するのが当たりまえ」、「子供がいるのが当たりまえ」。 「働かなくてもいい」という価値観を獲得しても、お金がなくなれば生きていられない。 「恋愛なん…

「年齢相応」?

昨日の僕は、こう書いている。 35歳にもなってこんな文章に全身を震わせている自分を爆笑したくもあるがw 成熟についての「年齢相応」、あるいは「平均値」を問題にしたわけだが、そこで問われているのは「精神面でのスペック」、つまり「35歳であれば、…

スペック

以前に「モテと愛のちがい」について考えたとき、「相手のスペックは愛情に関係ない」という話になったわけだけど…。 本当にそう言えるだろうか。 以下は、「loveless zero」さんのリンクをたどって見つけた「恋愛ができない原因」。 顔の造形がヤバい。 肥…

「性愛的チェック」

ひきこもりは圧倒的に男性に多いが、摂食障害は圧倒的に女性。 僕は、摂食障害(とくに拒食症)の女性に過剰に感情移入してしまうところがあるのだが、どうやら僕はそこに「自分を性愛化することへの拒絶」を読み取って共感しているらしい。 僕が最も苦手と…

「下心」

やっかいなのは、性愛の問題を心の中心に据えた途端、ぎゃくに性愛からの排除は強まる、ということ。 女性の場合どうだか分からないが、男性の場合、「女性以上に価値のあること」への取り組みがないと、女性には相手にされないし、人間関係として適切な距離…

危険な話題

ひきこもり業界においては、「性愛」の話は、ひょっとしたら「天皇制」の話より危険なのかもしれない。 ものすごくいろんな人の傷に触ってしまう。 昨日のエントリーについては、性的承認を得ているかたは冷静に反応し、性的承認経験のなさに傷ついている人…

 スペックと愛

画面をスクロールしにくくなってますが、どうもうちだけじゃないようです。 なぜだろ…。 右の写真は、先日紹介した「げんき」君。 目、見えるようになったかな。 ご主人様の、「怖いのが恐い」という指摘は、ひきこもりに深く関わるメカニズムかも…。

 もし、20歳で・・・

読書体験がトラウマになることがある。 1年も前に読んで、いまだに克服できていない箇所をとりあえず抜き書き。 斎藤環氏 『OK?ひきこもりOK!』ISBN:4838714394 p.125‐7 の宮台真司氏の発言より。 以前お話をさせていただいたときに、性の問題が出てきま…