「自慢」?…

僕が引用した宮台真司氏の発言は、「自慢だ」という指摘があまりに意外だったので、同じ話に触れた宮台氏の発言を引用してみますね。
OK?ひきこもりOK!ISBN:4838714394 p.75‐6(強調は引用者)。

 僕自身そうだったのですが、中学から高校にかけて突然他人とうまくコミュニケーションできなくなることがあります。 他人が自分をどう見ているか、この人はなぜ笑っているか全部分からなくなっちゃう(笑)。 僕の場合は仕方ないから本を読んでいた。 そんな状態が中学2年から5年間続きました。 僕の場合、女の子との性愛を通じて包括的に受容されることで回復したんですが、いま振り返っても、ありそうもない希有なことだったという気がします。 あそこでボタンを掛け違えていたら、もっと長い間あの状態でいたのかなと想像します。

コミュニケート不能の自意識の牢獄の中で苦しんでいた男が、「ありそうもない希有な」出会いをくれた女の子によって救われた、そのことへの≪感謝≫と、「彼女と出会っていなければ引きこもっていたかもしれない」という≪恐怖≫ ――僕はそれ以外感じなかったし、だからこそショックを受けたのですが…。 (僕が変なのか?)