スペック

以前に「モテと愛のちがい」について考えたとき、「相手のスペックは愛情に関係ない」という話になったわけだけど…。
本当にそう言えるだろうか。


以下は、「loveless zero」さんのリンクをたどって見つけた「恋愛ができない原因」。

  1. 顔の造形がヤバい。 肥満。 髪が薄い。(ただし、男性の場合は容姿が致命的な原因になることはほとんどない。 むしろ、容姿が原因で周囲からいじめに遭ったり、自信を持てなかったりする方が問題。)
  2. 勘違い男(女)。 相手は全くその気がないのに、少し親切にされただけで自分に気があるのではと思い込んでしまう。 電波。 ストーカー。
  3. 不潔。 服装にこだわらなさ過ぎる。 もしくは、こだわっているらしいのだが一般的なファッションセンスからズレ過ぎていて理解不能。 眼鏡。
  4. ザコン。 幼児的万能感。 自己中心的。 人の気持ちが分からない。 分かろうとしない。
  5. オタク。 特定の話題になると途端に饒舌になるが、他の話題には全く関心を示さない。 その特定の話題を理解してくれる相手には「仲間」だと思って馴れ馴れしくなるが、そうでないと壁を作って閉じこもる。
  6. 対人恐怖症。 コミュニケーション不全。 引きこもり。 仮にそうでなくとも、暗い。 無口。 話下手。 自意識過剰。
  7. 童貞。 性的魅力、あるいは、性的自信に欠ける。 「下手」。 「小さい」。
  8. 理屈っぽい。 哲学かぶれ。 プライド高過ぎ。 (行動を起こすまでの)敷居高過ぎ。 相手に対する理想高過ぎ。

「童貞」って悪いこと?とか、ツッコミどころはあるにせよ、ここに列記された「スペック」を、完全に他人事として嗤える引きこもり当事者(経験者)はいるだろうか。


ここで問いたいのは、一つ一つの項目の是非の一歩手前、つまり「愛情生活を営むためには、相応のスペックが必要不可欠だ」という事実。
人を好きになるとき、僕らはふつう相手の美質に反応している。 「ひたむきだ」「やさしい」「誠実だ」など → それも「スペック」ではないか。


さらには、結婚して長年連れ添った2人が、「価値観の相違」などで別れることがある → 長くいっしょに暮らし、「固有名の循環」を生じたあとにも、スペック面への不満から「愛が冷める」ことがあるのではないか。