2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

つぶやき

ニートや引きこもりに「構造的排除」という面があるとして、しかしではどういう政策のグランドデザインを描けばいいか、現時点ではほとんどわからないです・・・(いくつかのヒントは当BLOGで扱ってきたつもりですが)。 そういうご提案もぜひ伺ってみたいで…

≪自発性≫=≪起源としての傷≫?

斎藤環氏は先日の日韓会議(8日)で、「臨床心理士と精神科医の分業」について触れていた。「臨床心理士は受容的であり、精神科医は侵襲的」(大意)。臨床心理士は「ひたすら受け容れる」、精神科医は(病院という「居心地の悪い場所」の性格もあって)「刺…

≪課題共有≫を目指す意義

【追記:ここにあった記事を一旦削除します。今は時間が取れないのですが、推敲のうえ再掲の予定です。ご心配をおかけした皆さん、ごめんなさい。】

御礼

先日のタイトル案募集に対し、複数のかたからレスポンスを頂きました。 本当にありがとうございます。 id:umeten さんより、「シャトル社会」。 秋風碧さんより、「オープンソサエティ」、「レセプティブ*1ソサエティ」。 essa さんからは、タイトル案ではな…

 「属性共有」と「課題共有」を峻別することの重要さ

こんにちは。キャンペーンを継続中です。

皆さんへの呼びかけと、タイトル案募集のお願い

「この課題フォーマットを、キャンペーン化できないだろうか?」ということを、杉田さんと話し合っていたのですが・・・・。 皆さんと共有できるお話は、ないものでしょうか。 とにかく、≪課題を共有する≫形を模索したい。 今の時点で共有できる≪課題≫がない…

関連メモ

「社会的排除」と「再復帰不可能」については、生田武志さんの「イス取りゲーム」*1と「カフカの階段」の比喩が秀逸。 特に「カフカの階段」は素晴らしい。 1月9日にお会いした際には、「社会に復帰するほうも階段状にするにはどうすればいいか」という課…

対策として次の2段階を考える

≪★何度脱落しても、自由に再復帰できる社会★≫という、あらゆるマイノリティ間で共有できる(と思われる)課題フォーマットを設定する。 各マイノリティによって、また各個人によって事情(属性)は異なる。 各人は複数の属性をもち、帰属は複層的(「ひきこ…

マイノリティ問題には、次の2段階の困難がある

既得権益層とマイノリティの利害が一致しない マイノリティの問題は、当事者・関係者にとってそれがいかに深刻でも、既得権益層にとっては「他人事」。 それどころか利害が対立しさえする。 【「弱者保護は強者のマイナス」】 あるマイノリティ問題の当事者…

 ≪課題共有≫に向けて

「脱落する権利と再チャレンジの権利」、「属性共有と課題共有」、それに1月7日に杉田俊介(id:sugitasyunsuke)さんと交わした議論などから、企画案を整理してみます。*1 【今日のエントリーは骨子の草案であり、今後も繰り返し立ち返る予定です。 これま…

ここに書けないことだらけ。 裏情報ばかり増えてゆく。 なんとか一般課題に転化したい。

会議内講演では、テーマを≪自発性≫の話(「課題脱落的」であることの度し難さ)に特化したのだが、どうも恐ろしく理解されにくい気がする。 (この問題は、私自身の活動にとって自己言及的でもあるのだが) 司会を務められた高石浩一氏*1の阪神大震災時のお…

8日の会議自体は、素晴らしい時間だったと思う。 私の発言コンテンツにまったく興味がないスタッフも居る。 カネや権威云々でつらい経験もする。 ダメージ大きく、9・10日の会議には参加できず。*1 しかし9日夜には、フリーター問題をされている杉田俊…

「日韓会議」に行ってきます。 今のところ、3日ともお邪魔したいと思っています(出演は8日のみ)。

感想など

日韓ひきこもり会議の韓国側パネラーは全員が「精神科医」であり、第1回会議の参加時にはその圧倒的な「治療主義」的姿勢に辟易したので*1、このメールで頂いている情報が「韓国事情」の全てだとは思わない。 いや、というより、やはり日本と同じく、「ひき…

読者のかたより

「日韓ひきこもり会議」の直前だが、興味深い読者メールを頂いた。 許可を得て、以下に実名(と思われる)署名以外の全文を転載する。 【太字・赤字強調は私】 拝啓。 「韓国ヒキコモリ会議レポート」、興味深く読ませてもらいました。 ぼくもずっと「ひきこ…

宿題山積み

「当事者とは誰か」の話をするとき、「当事者属性を備えているかどうか」の話と「課題を共有できているかどうか」の話をごっちゃにすると、ものすごく不毛な論争になる気がします。 さて、まだ「当事者が発言する」ということについては、ほとんどまったく触…

「属性から離れつつ、課題に没入してゆく」を目指す

属性としては、私はなるだけ引きこもりの苦痛から離れたいし、社会的チャンスの増大や訓練的契機によって「できること」*1を増やしていきたい。 それは属性において「ひきこもり的である」ことから離れること、状態像においてもメンタリティにおいても「深刻…

「課題」

「課題当事者」*1としては、次のようなパターンがある。 (1)社会的に課題解決を迫られており*2、本人も自覚的に課題を引き受けている*3 (2)社会的に解決を迫られているが、本人は課題を引き受けていない*4 (3)社会的には解決を迫られていないが、本…

「属性」

「属性当事者」の備えるいくつかの典型的属性は、社会的カテゴリーの「定義」を形作る*1。 自分が有する当事者属性に自覚的な人とそうでない人がいる。 コアとなる定義的当事者属性の軽重のみならず、それに関連する様々な当事者属性のバリエーションが列記…

 「属性共有」と「課題共有」

「属性帰属と論点帰属」でしていた話の再整理です。

「迷惑」 → 「棲み分け」?

未就労や未就愛が周囲の個人にとって「迷惑だ」とすれば、これはやはり個人間の「契約」の問題として語れるだろうか*1。 「就労も就愛もしていない人間には社会性がない」が迷惑だとすれば、それは「就労・就愛」そのものが問題なのではなく、「対人関係レベ…

≪契約≫への誘致

自発性の契機を含む参加、すなわち≪契約≫*1という要因が重要。*2 生活のの継続的運営のためには、自発性鼓舞が必要。 → 強制的要因(義務)の設定は、「自発性を生み出すものに向けての強制」というレベルに留める必要がないか。 強制されたのではない、本来…

「能動のつもりが受動」

「自発性」は、社会を構成する必須因子として恣意的に利用されている、という妄想? 「何かを考えてきたつもりで実は考えさせられてきただけではないのか」*1 鎌田の批評においては、この種の「能動のつもりが受動」への恐れが強迫観念的につきまとっている…

自発性再生事業

「自由放任では社会(国)が破綻するのだから、自発性を踏みにじってでも結婚や労働を義務化すべきだ」は、本当に継続可能な指針と言えるのか。 【自発参加の要因を伴わない義務】 → 過剰な義務の強制は、結果的に全体を破綻に導いていないか。 ▼問い : 「…

≪自発≫: 自然(じねん)と人工

「愛する責任」「自発性をもつ責任」 → 自然(じねん)的な愛や自発のないところでの人工的責任とは何か。 親への愛や社会(国家)への自発性を持てない場合、「愛(自発性)を持て!」(愛や自発性の強制)ではなく、すでに機能しているはずの自発性への作…

「強制的自発」

「責任としての自発性」という話は、「愛国心」をめぐる一連の議論を思い出させる。 「国を愛するのは当然だ(自発的に愛国心を抱く責任がある)」 「愛国心を持たない人間は義務を果たしていない」 「愛国」に関して、三島由紀夫や丸山真男の言説の流れから…

 自発と契約

1ヶ月前、「関連する思考草案」としてアップしたものに少しだけ手を加え、再掲します。

 謹賀新年

あけましておめでとうございます。 このBLOGをやってきて、自分のメンタリティが変化してきていることを実感しています。 なんとか少しずつでも、良い時間を作っていきたいです。 手作業で。