マイノリティ問題には、次の2段階の困難がある

  • 既得権益層とマイノリティの利害が一致しない
    • マイノリティの問題は、当事者・関係者にとってそれがいかに深刻でも、既得権益層にとっては「他人事」。 それどころか利害が対立しさえする。 【「弱者保護は強者のマイナス」】
    • あるマイノリティ問題の当事者は、別のマイノリティ問題の既得権益層。 【ex.「ひきこもり」と「同性愛」】
      • → 「マイノリティ既得権益層」で課題共有できない。


  • マイノリティ同士が「深刻度競争」を始めてしまう
    • 例えば、「ひきこもりよりも野宿者のほうが深刻だ」など。 さらに同じマイノリティ内でも、「君よりは私のほうが深刻だ」。 【「真のマイノリティ」競争、「偽ヒキ」*1問題】
    • しかし、そもそも「議論に参加している」時点でかなり恵まれているはず。 「誰がいちばん深刻か」の競争においては、「不可視の他者」、いや究極的には「死亡者」に近づくほど「尊重される権限がある」ことになるが、こんな競争をしていては当事者間で努力を共有できない。
      • → 「マイノリティ間」で課題共有できない。






*1:参照1】、【参照2