2003-10-01から1ヶ月間の記事一覧

メモ

残された時間で言葉ですること 仕事と人生の事 遊びとして? 結婚も子供もあきらめていること

原点

自殺を考えるメールマガジン「パティオ」が届く。いつになく身に染みる。リンクをたどってHP「自殺するの?」へ。自殺しようとしている人も、それを止めようとしている人も、よく考えるとありきたりなことを言っているのだと思うが、でも苦しみなんて、「オ…

交通整理

10月19日のコメント欄に、jam_ojisanさんよりアイデアをいただく。ひきこもりの問題を考えるのに、「長期的目標」と「短期的目標」とを設定した方が良かろう、というのだ。これは名案。今後、議論を整理するのに役立とう。 個人的には、「ひきこもり」の苦し…

いかん、

この日記が楽しめなくなってる。楽しんだ奴の勝ちだ(@村上龍)。 それにしても、ああ、言葉が足りない・・・。

箴言

人間の積極的な努力については、あまりたいした成果は期待できない。やめたくなる。でも、 やらないよりはやった方がマシ なのだ。その程度でしかないけれども、でも、「やらないよりはやった方がマシ」なのだ。

情報処理の苦痛

私は先日、ひきこもりにおける「情報処理のトラブル」について書いた。今日、あらためてその重要性を噛みしめているし、「フィクション親和性」の話とともに、大事な論点として確認しておきたい。

言葉を薬液のように扱う

病院側による薬剤の誤投与によって患者さんが次々に亡くなっている。 僕は、言葉において、自分と他者における「苦痛軽減」を目指している。 しかし、誤った言葉は、むしろ苦痛をいや増し、場合によっては人を死に至らしめる。 言葉を発する時には、薬液を処…

中立?

「ひきこもりを支援する」と称する個人や団体は数多いが、それぞれが独自の思想的立場に基づいて活動している。私自身、10代の頃には支援される側の立場で、そして最近はスタッフの立場でそういう団体に関わってみて思ったのだが、支援される人は、多くの場…

専門家とミドルマン

宮台真司氏の近況報告欄に、「ミドルマン」という概念が紹介されている。 「専門家」はとても難しいことを考えているわけだが、その専門家の議論をいちおう全部押さえた上で、事情をよく知らない人にも分かりやすく説明する人。それが「ミドルマン」。(世論…

引用

昨日のコメント欄で、私の引用は不適切ではないか、という指摘があった(「あらきけいすけ」さん)。そこでリンク先に飛んで下のほうまで読んでみたのだが、これは「押しかけ厨」という私の知らないカテゴリーを分析した文章だった。私自身は上のほうだけ読…

文字の大きさ

当日記のコメント欄の議論を熟読なさりたい方は、ぜひブラウザの「Text Size」をいじって、画面の文字を大きくしてください。非常に見やすくなります。

「人間的」

http://d.hatena.ne.jp/Ririka/comment?date=20031017#c のRirika氏の発言より。 東浩紀氏はヒキコモリを「人間的」とある意味好意的に(?)表現してくださったのだが、ひょっとするとこの理解にさえ問題があるのかもしれない。ひとまずはこちらの予断抜き…

「工学的必然性」vs「論争的参加」

私は空想物語に参入することにおいてではなく、他者たちとの論争的・対話的関係において社会に参加する。 ・・・・私が「フィクション親和性が低い」のは、フィクション読解においては、私の側の責任を持ち込んだ「論争的参加」がそこでは不可能だからではな…

私たちに「存在意義」をもたらす「物語」

上記の中塚氏の論文に関連して、精神科医らしい人の日記から。 未熟な自己愛を持ち、自己愛の傷つきに耐性のない彼らは、万能的自己像が傷つくのをおそれて他人からひきこもります。でも、彼らはやはり「なかま」を、他者との関わりを求めているわけです。 …

「借りを返す」奇跡

昨日のコメント欄で、id:CharlieGordon、id:hikilink、debune、の三氏によって、「恩返しする」「借りを返す」という興味深い発想がもたらされた。俎上にのぼっている中塚尚子氏の論文「『借り』を返したい」(『ひきこもる思春期』ISBN:4791104757)を読ん…

私をテキに対峙させる単語

何人かの支援者・当事者・ご家族から、「ひきこもり」という単語はあまりにネガティヴで印象が悪いから、使いたくない、使ってほしくない、という声を聞いた。「ヒキコモリという単語は、必要以上に当事者を型にはめ、押さえつける有害な概念だ」。 この言い…

嗤えない日本のヒキコモリ

北田暁大氏の「嗤う日本のナショナリズム」(『世界』11月号)を立ち読みした。そこから考えたこと。 北田氏の指摘する「裏リテラシー」とそこから発生する「繋がりの王国」は、ともに「ひきこもり当事者」にとってはまさに鬼門となっている現象ではないだろ…

「語られる」存在から「語る」存在へ

これまでのところ、引きこもりは、外的な視点から「語られる」だけの存在だった。仮に当事者が「語る」ことを許された時であっても、それは「私、苦しいんです」というような素朴な真情吐露が許されるだけであり、外的観察視点が我が物としているであろうよ…

斎藤環氏

ここまでの議論で、私は何度か斎藤環氏を支持する発言をしてきた。しかし、いくつかの発言は内容的に勇み足だった。私は医師ではないし、氏のなかで(私の知らない)精神医学や精神分析の議論がどう「ひきこもり」と関わっているか、よくわからないと言うべ…

「工学的必然性」vs「論争的参加」

18日、淡路プラッツにてミーティング。帰途三ノ宮ジュンク堂ダイエー店に立ち寄る。1冊購入。

mission

某サイトを読んでいて、自分の言葉が粗雑でダメだという感覚に苦しむ。 なんというか、文字や言葉への愛着がなさすぎ。それゆえに勉強してなさすぎ。 同時に、それゆえの自分の政治的な鈍感さというか、トッポさ、お間抜けぶりにアタマに来る。 「ひきこもり…

情報への感受性

id:HiromitsuTakagiさん(高木浩光さん)の日記を読んでいて、議論の内容自体はほとんど僕には理解できないのだが、「情報」やその環境を規定する技術へのセンスがとても鋭敏な人なのだな、ということが伝わってくる。考えるに、ひきこもりの苦痛には、この…

「欲望を持つことこそが苦痛への最大の処方箋だと思うのです。」

友人から、お前の使う「欲望」はフロイトやラカンの意味ではない、と指摘された。 ★人間の欲望が言語に規定されているのだとしたら、欲望の刺激としては言語に関わることが最も効率的ではないのか。 フロイトが口にし、ラカンが繰り返し取り上げた「無意識が…

「しない/できない」 → 「したい/できる」

ひきこもりは仕事を「しない」のか「できない」のかという区分を明確にすることは、社会的処遇を決定するために重要ではあるが(そして症候論や自由意志論にとって興味深い話題ではあるが)、それよりもっと重要で困難なのは、「したい」・「できる」を発動…

意味

igiさんのところから丸々拝借。 意味こそは 無意味に意味する 無意味なり 意味に無意味に 意味を許すな 意味の湿地帯から、カラリと晴れ渡った砂漠へ・・・・(@浅田彰)とか思い出す。

病気か葛藤か

http://diary5.cgiboy.com/0/0047465/ の 2003.10.15 下のほう 個人的には 引きこもりの子にワンルームの部屋を与えて一切の仕送りを無しに一人暮らしをさせる。 家具は冷蔵庫からTVに至るまで一切を与えない。 外にでてバイトをするようになったら「葛藤」 …

ぬ、これは・・・

大事。id:jouno:20031014

代換案

ぼくが代換案として示したのは、地域通貨だけ。もっと具体的なアイデアがあったら、教えてください。 先日から提示している「フィクション親和性の極端な低さ」という話は、うまく転用すれば苦痛軽減に役立つと思うんだけど・・・・。

マクロとミクロ

この日記を読んでくれている友人からの鋭利なメール*1によると、やはりマクロな視点とミクロな視点が両方いる。勉強がいるな、と思う*2。彼によると、ひきこもりが問題になるのも社会の趨勢と関係があるというのだ。 ただ、勉強したからといって自分の言葉が…

社会とのつながり

今は、引きこもりでなくとも失業者はいっぱいいる。自殺者は3万人。社会とのつながりを見失っている人はたくさんいる。誰にとっても、もちろん僕にとっても、他人事でない。よそでも書いた*1が、ひきこもりの話はけっきょくは「労働」の話に帰着するような…