2004-01-01から1年間の記事一覧

非行系と引きこもり系

社会生活から脱落した若者に対する「溜まり場型支援施設」のエピソードとして、「非行系と引きこもり系に同一箇所で対応したため、スペースが非行系に完全に支配された」という事例を複数聞いている。 「スペースの分離が必要」というだけでなく、対応案のも…

「若者は自衛隊に入りサマワ行け」 武部幹事長

せっかくなので、≪強制≫という要因に関する目ぼしいエントリーをまとめてみました*1。 下へ行くほど古い記事になります。 【「しない」のではなくて「できない」】 【「国民総動員」】 【霞が関の公務員のかたより】 【構造的排除なのか、怠慢なのか】 【「…

早とちり

ある取材を受けて気付いたのですが、先日レポートした放映分の記録が、番組HPにありません。 【「資料室」およびそのページにある「Back Number」から、「2004/10/10放送」を探してみてください。】 リポートの補注「1」にお断りしたように、この視聴リポー…

12日の夜は、再び chiki さん(id:seijotcp)主催のチャット大会に参加(テーマは「バックラッシュ」)。 風邪で体調を崩し、あまり発言はできませんでしたが、非常に刺激的でした。 出版企画をいただいたことが大きいのですが、現在の私は、課題を集約す…

「属性帰属」と「論点帰属」

「バックラッシュ」*1がテーマのチャット大会に腹案を書き、それから編集者のかたに出版企画についてメールを書いていたら、「当事者が発言する(問題に取り組む)」ことについてのちょっとした視野が開けた。 こちらに書いたこととつながる。 (前後の文脈…

 当事者 ―― 属性と論点

ネタ

「お酒、お持ちいたしましたnya」

考えてました

当事者(経験者)という立場で引きこもり論をすることへの批判を最近集中的に受け取った 勉強不足を痛感 出版企画のお話(未定)をいただいた といったことがあり、情報のインプットとアウトプットの事情を変えるべきではないか、と。

すみません、ご無沙汰です。

12月4日にニート・シンポジウム*1を聴きに行きました(参加してよかった)。 仕事やプライベートの重要なメール交換多数。 風邪をひいた。 *1:司会も務められた樋口明彦氏による「予告」+「レポート」

就労と性愛

性的コミュニケーションに参加できない人間は、性的コミュニケーションから排除されるだけでなく、「排除されている」という事実そのものによってさらに差別・軽蔑され、二重に排除される。 【もてない人は、単にもてないだけでなく、「もてない」という事実…

無力

友人の窮状を知る。 話を聞くぐらいしかできない。*1 *1:「聞いてあげるぐらいしか」と書いていたんだけれども、「〜してあげる」という言い方がおかしいと思った。 こっちだって彼女の話を聞きたいのだ。 → こうした能動性は誰に対してでも湧くわけではない…

動詞形か名詞形か

「県、引きこもり対策検討 家族殺人発生受け」 茨城県の両事件について、ネット上で見つけることのできた報道をすべて読んでみた。 驚くほど「ひきこもり」「ニート」という言葉は使われていない。 (掲示板やBLOGでは頻出) かなり例外的に感じたこちらの動…

「不可視かつ無声、かつ自発性すら失われた人々」たる≪引きこもり≫について考えるのに、

「サバルタン」「ディアスポラ」、あるいは「ポストコロニアル理論」を参照する必要にようやく気付いた(いまごろ)。 参照 : (1)、 (2)、 (3) 本はまだ読んでないので追い追い。

 ひきこもるひきこもり

昨日のエントリーはいろんな意味で反省点が多いが、それをいちいち書き連ねるのはやめる。 私のストレス耐性の低さの原因(となる精神構造)を見事に露呈している。 というかこの反省の仕方がすでに痛いか。

「東京ホームレス」*4

ラジオDJ(?)などをされている村上知奈美というかたのHP。 ちょっと興味がある、というだけでなくて、自分でこの問題に特化したHPを運営し、しかも一方的な非難や擁護ではなく、「中立の立場を心がけ」るという。 「中立」があり得るかどうかは難しいとこ…

「第3回・日韓ひきこもり会議」*3

「ひきこもり体験からみた今後の課題」というお題を頂いているのですが、さてどんな話をしたものか・・・。 「社会的排除」という大きな枠組みの提案 「降りる権利」と「再参加の権利」 【偏見是正】 「価値的葛藤問題」から「生活問題」へ 家庭の包摂機能が…

「しかし、本来的意味としての『ひきこもり』は今も長期化し続けている」

いちばん限界的な「純粋ひきこもり」に関してなど、大事な論点が多くてたくさんメモを取ったが、いくつか疑問も残った。 参加して良かったことは間違いない。 イベント記録は、第1回分と合わせて書籍化されるとのこと。

事柄に即した取り組みというもの

もうひとつの問題は、一応マジョリティの側に立つとされる者がPC*1を標榜するとき、マジョリティとしての自己に対する後ろめたさ、そこからくるマイノリティの過剰な美化といった、いかにもセンチメンタルな甘さが目立つということだ。 そのような自閉や感…

「おっぱいとおちんちんの自己責任論」*2

今日、NHKの福祉ネットワークという番組で(最近の私はテレビっ子だ!)「ED(勃起障害)」について取り上げていました。 女性の側から見ていて、決して男性だけの問題ではないのだと感じました。 男性が「勃たない」とか「いけない」のは女性にとってもとっ…

「セックスのある暮らし。」*1

イベント的色彩の強い、非日常的に切り取られたセックス描写には平気でいられるが、日常生活の流れの中に当たり前のように挿入されたセックスの記述には、ひどく動揺する。*1 自分が性愛と無縁な世界に生きていることにあらためて気付かされる。 あきらめる…

ためいき

読む必要があるんじゃないか、と思う本をリストアップしていったら、とんでもない冊数になった。 よく、本の最後に「文献」として何百冊ものタイトルが並べられてるじゃないですか。 あれ、全部読んでるんですよね、著者のかたは。 「読まなければならない」…

「なぜ生きなくてはいけないか」は、論理的説得の問題だろうか。

「獲得」と「剥奪」のジレンマ

鈴木謙介氏 : 「制度」か「ケア」か―バックラッシュの政治学 今我々が直面している女性の労働の現状は、「社会進出=働けること」をある種の権利獲得と見なすフェーズと、「搾取労働=働かされること」という何かの剥奪としてみなすフェーズとに分断させら…

「男女平等」と「ネオリベラリズム(優勝劣敗)」の共犯関係?

「競争から降りても構わない」の前に、「女にも競争に参加する権利がある」の話をせねばならないということか。 複雑な戦略が要るな。 専業主夫は8万人(7年で倍増) 第三号被保険者*1が全体で「1109万人」のうち「男は8万人」というなら、まだ0.7…

問い・勉強・行動

問いの洗練 → 勉強の必要痛感 → 読書・ネット探索・イベント参加など → 情報の海の中で溺れそうになる → 問いの再洗練 → 不勉強を痛感 → 読書、ネット探索、・・・・ この循環がはじまった。 すべてが「行動」になっていつつ、「行動の洗練」。

知能指数と政治の関係に関して

「盲従するな」の声に盲従する 孫引きですが以下の指摘はナルホド。 というところで最初に警告しておく。 読めばわかるとおり、この著者 Steve Sailer 氏は明らかに共和党支持的論調でこの検証を行なっている。 つまり「間違ってたじゃん!」とこの情報を真…

ご連絡

右上のアドレス宛にいただいた仕事関連のメールの一部が、「高」の安全レベル設定のため、勝手に「迷惑メール」に分類され、処理されていた事実が発覚しました。 あわてて安全レベルを「低」に設定し直し、すべてのメールを拾えるようにしたのですが、これま…

原一男氏の公開講座 @大阪電気通信大学

「ひきこもる情熱と映画(ドキュメンタリー)する情熱の関係」 というタイトルだとのこと。 とにかく足を運んできます。 何が起きることやら。

北田暁大×張學錬「バックラッシュの男性学」概要メモ (前半) (後半)

by id:kwkt さん。 例によって、HTMLメールにコピペして文字色を変えつつ熟読。 ひきこもりは「80%が男性」など、ジェンダー的要因が絶対に無視できないのだが、たいへん勉強になった。 いろいろ取り上げたいが、いちばん考えさせられたのは次の点。 現在は…

24日、「A’ワーク創造館」にて座談会。*5

3月27日の合同イベントを振り返り、現状認識と今後への課題。 「支援ガイドマップ」、および「情報基地&情報コーディネーター」の必要性を痛感。 大変な時間・労力・お金がかかると思うが、やはり必要ではないか。 結局いつも「アウトリーチ」という課題…