2005-03-26から1日間の記事一覧

「やらなあかん仕事」

ひとまずリストアップしてみた。

「ブラックボックス」と遊技場

こうしたことを考えていて、以前も引用した宮台真司氏「ディズニーランドの秩序に異を唱えるものは抹殺する」の一節を思い出した(強調は引用者)。 ネオコンは言います。近代の表層にある多様性と存分に戯れてください。既存の多様性で足りないなら、そこに…

「用語の生命」と、政治性

ここで注目したいのは、(これは私自身にも関わることだが、)オブジェクトレベルへの転落とメタレベルの喪失(問題意識の消失)によって、既存の議論文脈では現役の命脈を保ってきたはずの一つ一つの単語やフレーズが、すでに過去のものと扱われているので…

違いを、あらためて言葉にしてみる。

労働運動:「雇用環境を改善し、正社員雇用を目指し、闘おう!」 【ゲームの書き換え】 (メタ) 若年層:「どのみち状況は変えられないんだから、適応スキルだけを身につけよう(「裏ワザ」とか)。 自分が続けていけそうなゲームをとにかく早く見つけよう…

攻略法

与えられたルールを遵守して生き延びようとする姿勢は、「ゲームの攻略」と似ている。 たとえば↓ # id:yodaka 『工場での期間労働はうるさく経歴を問われることがないので、履歴の空白に悩んでいる人にはメリットになり得ますね。』 「入り口の関門を突破す…

≪たたかう≫――メタとオブジェクト

(1)五条(id:hikilink)さんの口にされているような「情報収集を頑張ろう」という努力(呼びかけ)は、オブジェクトレベルにおける闘争だといえる。環境の論理を問わず、そこに成立しているルールを遵守しながら、ゲームに勝つことを目指すこと。 (2)…

≪トラブル≫のレベル分け――「業務内容」と「雇用環境」

玄田有史氏『14歳からの仕事道 (よりみちパン!セ)』には、「毎日がトラブル」という節がある(p.102)。 少し引用してみる。 そもそも仕事に、必ずこうしておけば絶対安心で大丈夫、ということはありません。今まで自分が経験したことがないようなトラブルは…

仕事を通じて怒り、怒りを通じて社会につながること。

さっきから、「戦うこと」の益と不利益について話しているが、そもそもこれは、「現場復帰したい」「生き延びていきたい」という欲望(自発性)があってこその話。ひきこもりにおいては、この最も根幹的なファクターこそが最難関なのだ、という話を、私はこ…

「トラブル順応能力」こそ

実はこうした疑問は、「慣れ」を強調する斎藤環氏や、「いい加減」を提唱する玄田有史氏についても感じている。 お2人の提言は、≪雇用環境への順応≫という至上命題をめぐって、「やりたいこと」や「出会い」といった要因には触れるが、実際に参加した労働現…

他人事?

そこであらためて考え込んでしまうのは、全員が老いてゆくという現実だ。 スキル蓄積を持たず、場当たり的・刹那的な短期就労を重ねるだけの人間は、中年期を迎えて以降、どのような雇用環境にありつくことができるのか? (低賃金を渡り歩いているから、当…

「合わせ技」*5

図式的に言えば、労働運動系には≪偶然の出会い≫という要因がなく、若年層系には、戦略的に≪粘り強く取り組む≫という要因がない。 労働運動系の闘争論理に凝り固まるのでもなく、かといってニヒルな情報屋や、ロマンチックなやり甲斐主義に淫するのでもない――…

若年層における、「揉め事」要因の撤廃(2)――「やり甲斐」

同じ問題は、話を≪やり甲斐探し≫に限定してしまったAさんにも言える。 環境要因が問われないのであれば、私たちに為し得る努力は、「たくさんの人や仕事に出会って、≪やり甲斐≫に出会うこと」に限定される。そうしてようやく「やり甲斐のある仕事」に就けた…

若年層における、「揉め事」要因の撤廃(1)――「情報」

参加者の一人だった五条(id:hikilink)さんの感想には、次のように記されている(強調はご本人)。 フリーターのなかには、自分が置かれている状況を理解できていない人が結構いるのだろうと思う。派遣や請負の形で労働することは決して悪いことではないの…

というわけで、

「フリーター漂流」をめぐるイベントから考えたことを、いくつか列記してみます。 あらかじめ断わっておけば、今回のイベント参加は、私にとっては一種の「フィールドワーク」になっていました。労働問題になど興味を持てるはずのなさそうな若年者たちと、「…

「労働基準法」により

こちらの番組は「請負」の話でしたが、「派遣」最大手が摘発されたとの情報が。 会社ぐるみサービス残業容疑 人材派遣、社長ら書類送検 (2005.3.25) 大阪労働局は24日、人材派遣最大手の「スタッフサービス」グループが会社ぐるみで社員にサービス残業を…

「法的な保護は、雇用期間が半年を過ぎて以後」について

id:matuwaさんより、「年次有給休暇」のことではないか、とのご指摘(ありがとうございます)。 「はたらくひと」にまつわる法律って、ものすごく複雑で入り組んでいて、逆に言えば、ものすごく整備されてるんですね・・・・。

『図書新聞』2718号 「お前もニートだ」(内藤朝雄氏)

某氏に送っていただき、入手。 即拝読。 ・・・・強度と、主張のクオリティ。 べんきょうしなくちゃ、とおもった。 ここに書かれていることが、経済(お金)の話とどうリンクするのか、自分で考えたい。 あと、「ニート」を焦点に据えた議論は、やはり「ひき…