2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「大英博物館 古代ギリシャ展」(神戸市立博物館)

いってきた。

オブジェクト・レベルの属性による排除ではなく、方法論による排除

「異常者が排除される」という議論なら、マイノリティを擁護しておけばPC的正当性が確保できる。しかしいま必要なのは、苦痛緩和についての内在的な議論だ。ところがこれをやると、排除されてしまう。 つまり、名詞形のマイノリティは擁護されるが、そこで擁…

描線

廣瀬浩司『後期フーコー 権力から主体へ』p.303 より(強調は引用者): コンスタンティン・ビザンティオスというギリシア生まれの画家の1974年の展覧会に寄せた論考「ビザンティオスの黒い光線」*1においてフーコーは、独自のデッサン論を展開する。 ビザン…

「小室直樹博士記念シンポジウム」 視聴メモ

いろんな意味で刺激的であり、すべて拝見した。 http://www.ustream.tv/recorded/13116411 http://www.ustream.tv/recorded/13120051 http://www.ustream.tv/recorded/13123376 http://www.ustream.tv/recorded/13125164 ウリ/グァタリの制度論を経由して聞…

技術革新と、「アート&デザイン」

2011年3月19日の浅田彰氏の発言より(京都造形芸術大学 卒業式での式辞) http://www.youtube.com/watch?v=LpPBN5znT2A#t=18m54s たしかにいま日本は、非常な困難に直面しています。 (略) しかしここで率直に認めなければいけない。まず、いま喫急に被災者…

分裂的な分析と、スピノザ的内在

柄谷行人『探究2 (講談社学術文庫)』p.186 より(強調は引用者): 《感情は、それと反対の、しかもその感情よりもっと強力な感情によらなければ抑えることができない》(『エチカ』第四部定理7)。 これは、ある意味で、フロイトが宗教についていったことを…

哲学の責務は、問題の再定義

冒頭部分の拙訳: 哲学は問題を解決しない。哲学の責務は、問題の解決ではなく、問題を再定義することにある。あるいは私たちが問題として経験していることが、いかにニセの問題であるかを示すこと。もし問題として経験していることが本物の問題であるなら、…

メタ言説への嗜癖と、語用論的拘束

医療・ケアや政治における、名詞形の氾濫*1。 名詞形こそが妄想の原基*2。 「物質・過程・関係」の三類型だけでなく、医療や学問の言説それ自体が嗜癖化している。 これは、現代の社会化がそういうスタイルで為されることと関わる。 嗜癖を扱う言説には、自…

放置と再構成

「ババァ本気出しすぎ」(ハム速) 私は、努力や政策の前提を考え直そうとしている。 つまり、 最初から「働かせよう」ではなく、問題の構成のされ方を変えてしまおうという事業であり、 興味を持っていただけない方とは、(少なくとも直接的には)取り組み…

悩む人間だけを変化させようとする人たち

ある採用試験で、これまでの努力をプレゼンしたが、むしろマイナス評価となった。 「活動家」というレッテルを貼られたらしい。 単なる優等生では排除されるし*1、問題意識を持っても排除される。 その上で凌がなければ。 政治をこそサボってはいけない。 「…

発覚した年金詐欺事件(メモ)

「年金詐取容疑で60歳男逮捕=母の遺体、3年余り放置―愛知県警」(2011年5月1日) 「母親の死亡届けず、24年間年金を詐取」(韓国・光州、2011年1月26日) 【参照】 「68歳の母親か? 死体遺棄容疑で息子(43)を逮捕」(2010年10月26日) ■「618…

切断と再構成の手続きとしての裁判

「スペインのニートが両親提訴、「小遣いを渡して」訴えに裁判所は?」(ナリナリドットコム) スペインでニートを意味する“ni-ni(ニニ)”とされるこの男性(25歳)は、両親からお金を渡されなくなったとして、家庭裁判所に毎月400ユーロ(約4万8,000円)の…

差別と不活性を助長する当事者論

小泉義之氏の tweet より: ●: 「ほとんどすべての寛容の対象は、許容されることで、逸脱したもの、周辺的なもの、望ましくないものとして印づけられる。」(ブラウン『寛容の帝国―現代リベラリズム批判 (サピエンティア)』より) ●: マイノリティの自称集…