2004-11-01から1日間の記事一覧

【次回告知】

こちらのページに告知がありますが、今回の連続ディスカッションの第2回目が、11月28日にあります 【@飛鳥青少年会館 (阪急京都線「崇禅寺(そうぜんじ)」駅下車、徒歩5分)】。 第2回タイトル: 「しかし、本来的意味としての『ひきこもり』は今…

【議論を創る】

ひきこもりやニートについての粗暴な発言が横行する大きな理由の一つは、「精緻な議論が熟していないから」ではないでしょうか。 今回のイベントに参加して、「議論を育てる」必要性を痛感しました。 私も、それに協力できれば、と思います。

【新機軸の必要性】

ひきこもり関連のイベントを主催されているあるかたに伺ったのだが、最近の大阪は、「ひきこもり」でイベントを打っても、人の集まりが悪いらしい。 そこですぐに思ったのが、「みんなシラケ始めている」ということ。 私が活動を始めた4年前でさえ、大阪に…

【司会・出演者選び】

私は4年前から、月に1〜2回のペースで引きこもり関連のイベントに参加させていただいたが、今回はとにかくパネラーおよび司会者の人選が抜群に斬新。 「日本初」と言ってよいのではないか。 【直接支援者】(田中俊英氏) → 現場の声 【ジャーナリスト(…

【うう】

たった1時間の参加報告で、いったいどれほど書いとるねん… と我ながら思いますが、それぐらい刺激的だったのです。 私のレポートが、それを少しでも伝えられていたら嬉しいのですが。 通しの感想を少し。

【キャリア・カウンセラーの戸惑い】

そうして、いよいよ最後の質問。 これがものすごく興味深かった…。 私はキャリア・カウンセラー*1をしているのですが、3年前までは、私たちの仕事は中高年相手だった。 ところがここ1年ちょっとで状況が激変してしまい、今では若い人を相手にすることがと…

【コミュニティの機能 : 日英比較】

どういう質問だったか忘れたが、次のような発言が。 ニートという単語を共有していても、イギリスと日本では置かれた状況がまったく違う。 イギリスは、「コミュニティ心理学」*1の発祥になるほどコミュニティ機能が強いが、日本ではすでにコミュニティは壊…

【症状や状態像への呼称が変わる?】

当事者のご家族から: 息子は昔、(笠原嘉氏の提唱された)退却神経症?スチューデント・アパシー?と診断されたのだけれども、今では「ひきこもり」と言われる。 昔は「登校拒否」と言ったものが今は「不登校」だったり。 そういう≪呼び名がクルクル変わる≫…

【≪強制≫という問題系】

先日の番組のことを紹介し、「≪強制≫という問題系」について尋ねました。 番組出演者の怒りが、「税金を使うな!!」の一点に集中していたことも伝えました。 田中俊英氏が答えてくださったのですが、時間がなかったこともあり【というか私が長く喋りすぎた…

【アウトリーチ】*4

「民間団体にも行政にもアクセスしない、≪不可視の暗数≫が9割以上だとして、その人たちを≪どう社会資源につなげるか≫が課題。 アウトリーチが必要」(田中俊英氏) 核心的なポイント。 結局そこに行きつく。 ただ、「アウトリーチ活動」という言い方は、極…

【人間力・国民運動】

「厚生労働省の『ニート対策』には、≪若者の人間力を高める国民運動≫という文言があるのだが(主唱者は、谷畑孝・元厚労省副大臣?)、≪人間力≫*1というブンガク的な表現の意味がわからないし、うさんくさい。 気味の悪いスローガン。 それに『国民運動』っ…

【ニートというより引きこもり】

「玄田有史氏の『ニート』(ISBN:4344006380)という本が扱っている当事者は、ニートというよりは引きこもりだ。 それに、若者向け就労支援施設である『ヤングジョブスポット』設立に尽力されたのは工藤定次氏だが、氏はもともと引きこもりの支援者。 おそら…

【熱すぎる風呂】

「いわばこの社会は≪熱すぎるお風呂≫みたいなもので、みんなかなり我慢して入っている。 引きこもりやニートのようにそこに『入ってこれない』人たちがいるなら、『お前も我慢しろ!』だけではなく、お湯の温度を下げる努力を考えてもいいのでは」 (石前浩…

【支援者のネットワークの重要性】

「一つの団体や一人の支援者にできることは限られている。 ネットワークが必要」(樋口明彦氏) これは私も、「タテの関係ではなくヨコの関係」という言い方で4年前からずっと感じていることです。 各々の支援団体が孤立している状況では、サービスを利用す…

【現場情報】

「現場の支援者の地道な声を、伝えていくしかない」(樋口明彦氏) たしかに「支援者」というのは、数えるほどしかマスコミに登場していない。 初期には「ニュースタート」という団体がよくTVに出てきて*1、代表の二神能基氏が番組からの単独インタビューに…

【硬直化】

「柔軟な10代に対しては有効な方法でも、高齢化すると効かない。 年とともに、状態に変化がなくなる。 そうなると、≪現状維持≫が目標になる」(田中俊英氏) これは切実…。 直接支援者ならではの「現場の声」という気がする。 こうした声こそ広めたい。

【脱制度化】

「引きこもりやニートは、脱制度化された存在」(樋口明彦氏) 発言の細部を覚えていないのですが、「脱社会」と言わずに「脱制度」と言ったところに、微妙な違いを感じました。

【不可視の他者】

田中俊英氏が、先日亡くなったデリダの議論を援用しながら、引きこもりやニートというのは「不可視の他者」だ、という話をされたようです【私の到着前】。 私としては、社会に順応している人たち(マジョリティ?)が、不適応者たち(という他者)を「暴力的…

イベント概要

分岐点に立つ「ひきこもり」 ニートと「長期化」をキーワードに と題された連続パネルディスカッションの1回目。 タイトル 「社会的ひきこもりからニートへ?」 司会 石前浩之氏 (朝日新聞大阪本社生活文化部) 出演 樋口明彦氏 (大阪大学大学院人間科学…

遅くなりました*3

10月24日に大阪市東淀川区で行なわれたこちらのイベントについて、簡単な報告と感想を書いてみます。*1 *1:id:yodaka さんが少し報告されています。 【声をかけてくださればよかったのに!(笑)】

 イベントルポ : 「社会的ひきこもりからニートへ?」

最近、心動かされる事件や災害が相次いでいます。 何をどう考えればいいか、まさぐりを続けているところです。