【人間力・国民運動】

  • 厚生労働省の『ニート対策』には、≪若者の人間力を高める国民運動≫という文言があるのだが(主唱者は、谷畑孝・元厚労省副大臣?)、人間力*1というブンガク的な表現の意味がわからないし、うさんくさい。 気味の悪いスローガン。 それに『国民運動』って…」(田中俊英氏)
    • ニート対策」といっても、薄気味の悪いイデオロギーに回収される可能性がある。 というか事実そうなっているのではないか。 → ニート支援の反対者は、民主的かつ合理的な思想によってではなく、「国民運動だから賛同せよ」という殺し文句で説得されるのだろうか?
    • ネット上で「ひきこもり」を真摯に語ってくださっている国会議員の多くは民主党員だが *2(これは私の個人的な印象でしかありません)、『KHJ親の会』代表・奥山雅久氏の呼びかけで発足した「引きこもり対策議員連盟」には、自民党公明党の議員が名を連ねている。 だから即「いけない」というわけではもちろんないのだが(それどころか有り難いことです)、やはり≪国民運動≫という流れなのだろうか?…
    • 奥山氏としては、「とにかく政治家に動いていただかねばならない」という一心であって、政党やイデオロギーを選別する余裕などなかった、ということだと勝手に理解しているのだけれど。 → これは、重要な論点ではないでしょうか。 「弱い人を支援するかどうか」というのは、まさに≪政治≫の議題であるはずです。








*1:「人間力戦略研究会」経済財政諮問会議の旧HPより】 (via 『slowlearner blog』

*2:たとえば、山井和則氏、泉健太氏、ひぐち俊一氏( → 「ひきこもりについて考える」)らのHPやメールマガジンに、「ひきこもり」に関する議論やエピソードが出てきます。