「当事者批評」――苦痛=欲望原因

苦痛を抱える《当事者》と、その存在を分析する《論者》の関係。
《当事者》にはリアルタイムの行動が必要になっているが、《論者》はメタにとどまれる。 メタにとどまる論者に対し、当事者はつねに苛立つ。【「労働者と資本家」、「クライアントと分析家」】
苦痛に動機付けられた学的探求――自己自身をも対象化するそれ――に、「当事者批評」の作業がある。 当事者性が起動因となりつつ、学的言説が生産される。