2005-12-26から1日間の記事一覧

「intéressé de désir」?

ふつうフランス現代思想では、「欲望の主体」と言うと思う(sujet de désir)。 「欲望の当事者」っていう言い方は変なのか。 ▼「当事者」は社会的に構成される。欲望も社会的に構成される。云々。 なんかこの辺で考えられることないですか。 フランス語では…

東浩紀=「欲望の当事者」?

id:sakstyleさん というよりも、斎藤が指摘し、東自身も認めているように、東の仕事とそれに対する他人の評価というのは、いつもそのことを巡って動いている 「結局東は何がしたいのか」 東浩紀氏は、「分析欲望の《当事者》」であり、彼のデリダ論は僕にと…

「当事者批評」――苦痛=欲望原因

苦痛を抱える《当事者》と、その存在を分析する《論者》の関係。 《当事者》にはリアルタイムの行動が必要になっているが、《論者》はメタにとどまれる。 メタにとどまる論者に対し、当事者はつねに苛立つ。【「労働者と資本家」、「クライアントと分析家」…

トークセッション「ゼロ年代の批評の地平」【東浩紀/北田暁大/斎藤環/山本一郎(切込隊長)】*1

id:bulletさん: セッションを通したテーマは「分析してそれでどうするのか」(東浩紀)。 どこにおいてもこの命題が閉塞感をともなって議論の場を覆うということを再確認。 id:shin777さん:「ちなみにこんな質問をしてみたかった」 「斉藤先生にうかがいま…

「リアルタイム・レスポンス」と、「スタティックな現状認識」との関係・・・。

社会学は、経済学のようには「問題解決」を求められないのだろうか。▼リアルタイムの反応を要求される現場的アクチュアリティと、社会学的な「コミットしなさ」の関係が興味深い。「コミットしない議論」*1であるがゆえの臨床的効果、もあるのではないか。 …

石川良子:「年末ですが。」

当事者にとって「ひきこもり」とはこれまで依拠していた価値観の書き換えを余儀なくされる経験であり、彼らは自己を語るための語彙として「ひきこもり」を取り入れることにより、いったん見失ってしまった人生の展望を再構築する過程にある人々ではないか。 …

 欲望と分析――動機付け