- 【他者のリベラリズム】
- 「圧倒的な弱者」あるいは「被差別者」は、「多彩なパースペクティヴが散乱する他者の海のなか」で、溺れるしかない。そのような者は、「対話と交渉の相手」としての他者であると同時に、「保護と支援の相手」としての他者である。▼「当事者」という特権性を設定されることでしか居場所と承認を得られない個人は、「多彩なパースペクティヴが散乱するリベラルな言説のアリーナ」の中では、「悲惨の中に放置される」以外ないのではないか。つまり「言説の自由競争」においては、各人の初期条件がちがうために、それは「多彩なパースペクティヴが散乱する」形にならず、「勝者の言説の乱舞する」アリーナにならないか。
- 【当事者主義】
あまりにも当たり前の結論かもしれないが、現時点では「どちらも必要だ」と思える。