「ひきこもり・ニート」BLOG選?

さる老舗雑誌の企画より、「ひきこもり・ニートに関連するBLOGを10個選び出し、レビューを書く」という原稿依頼を頂きました。ありがとうございます。
しかし、・・・・頭を抱えてしまった。
私は、引きこもり・ニートのBLOGを10個も読んでいないからです。
上記の「当事者ゆえの言語化」とも関わりますが、今の私にとっては、当事者の限界的な苦痛体験の記述や吐露については、考えるべき事柄を確認するために「参照する」ぐらいで、継続的に読者としてチェックする、という作業はしていません。呑気な独り言のような当事者発言であれば、なおさら参照価値はない。
私が現在目指しているのは、≪共有すべき課題の彫琢≫、あるいは≪社会・経済生活のために必要な訓練≫であり、そうした課題のために参考になるネット上のソースやBLOGというと、おのずと「当事者独り言系」のものは視界から消えていきます。
先日の三脇さんとの会話を参照して言うならば、私は「当事者である」ということ自体をフェティッシュに尊重した人間関係において共同体感情を維持したいのではなく、「分析の一貫性(consistency)」、あるいは≪共有課題≫との関係において協力関係を模索しているし、意識的に課題を共有できなくとも、あるいは相手の立場や属性には関係なく、私が参考にできるものはどんどん参照させて頂きたいと思っています。


当BLOGについても言えることですが、書き手が「当事者・経験者である」というのは、BLOGが注目される最初のきっかけ作りにはなっても、継続的に読む価値がある根拠にはならない。私自身、いつもエントリに失敗していますが、BLOG活動を継続していく中では、実際のコンテンツで皆さんに評価していただくしかない。 → そう考えてみると、「ひきこもり・ニートのBLOG」を10個選んでくれ、と言われたときに、果たして「当事者・経験者」のものをどの程度、どのような理由で選出すれば良いのか・・・・。
問題はもう一つあります。
ひきこもりの当事者・経験者は、「他者の視線」というものに、極端に過敏です。
BLOGで TrackBack を送る際には、相手が誰であれ気を使うものですが、書き手が当事者系となるとますますそうだし、TBでなくとも、アンテナで巡回している痕跡すら残してはまずいのではないか。「読まれている!」と気付かれた時点で、相手が驚いてBLOGを畳んじゃったりしないか・・・・。
現に私は何度か、メール返信やTBを試みた相手に、自意識過剰・あるいは被害妄想気味に絡まれています*1。 この上、「雑誌記事で言及された!」となったら・・・・。


取り上げるべきBLOGは、「当事者」のものと限る必要はないようで、また言及は「BLOGトップページ」だけではなく、「話題になったエントリ」だけでも良いそうなので、そういう意味でも、一度フランクに、候補を考え直してみようと思います。
私としては、「当事者系」よりも、「話題になったエントリ」、あるいは「今後当事者系の人が参照すると吉」のBLOGやエントリを中心に選出できないか、と思っているのですが、いかがでしょう・・・・。
現時点では、どうしても取り上げる必要があると思っているのは、「切込隊長BLOG」のこちらのエントリのみ。また、「ひきこもり・ニート」とは言っても、問題の連続性から、「フリーター・野宿者」の問題も、絡んでくるように思われます。
当事者系については、「引きこもり・ニート」に関する巨大な「はてなアンテナ*2で、被登録数の多いもの上位を無造作にピックアップする、しかないでしょうか・・・・。


原稿〆切は迫っているし、その前に早急に、「取り上げる記事やBLOG」を選定せねばなりません。
★どこまで参考にできるか分かりませんが、「このBLOG(記事)は取り上げるべきだ!」*3と思われるところを、メールや TrackBack にて、教えていただけませんでしょうか。





*1:ほとんどのかたは紳士的で、メールや TrackBack のやり取りは本当に喜ばしいものなのですが・・・・。

*2:旧ひきこもりアンテナ」、「ひきこもり日記のアンテナ」、など(他にもありますでしょうか)。

*3:当BLOGは、選考対象から除外します。