休憩時間

 共同通信(だったと思う、ウロ覚え)の記者さんに呼び止められる。会議にあたって、どういったことをお考えですか、と聞かれたので、「ヒキコモリは若い間は価値観の問題ですむが、高齢化とともに生き死にの問題になってゆく」という趣旨の発言をする。(帰国後に関東の知人が教えてくれたが、あちらではその発言がそのまま僕の名前とともに記事になっていたらしい。)


 休憩中、斜め向かいに座っていたイ(Lee Si Hyung)氏が僕に日本語で優しく話しかけてきた。(あの世代は皆さん話せるんですね・・・)

「また自分がひきこもってしまうかもしれない、と思いますか?」
「うーん、難しい質問ですね。また引きこもってしまうかもしれません。そうなってしまうのをとても恐れています。いや、本当にわからないです。いや、正直、本当にツライ質問です」

「あー・・・・」と、笑いながら溜息をつき、後ろに身をのけぞらせたイ氏。個人的にお話するには悪い方ではないらしい。とても好印象。





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