2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

鬱と「Aセクシャル」のちがい

先日の自衛隊情報に引き続き、id:anhedonia さんより、「人を性愛の対象としない、もしくは性欲がない」という「Aセクシャル」のサイトをご紹介いただきました。 「女性に魅力を感じる義務はない」というのは、僕にとっては解放感すらもたらす晴れやかな認識…

“I've decided what to do with my life.”

92才の現役医師・日野原重明氏のインタビューをNHKで観る。次のような言葉に感銘と共感*1。 人生というのは、自分に使える有限の時間。患者さんを相手にするのは、「自分の寿命を使う」ということ。全身全霊を込めて、命懸けでやっている。 ネット上の議論だ…

「人文系概念」と「理系概念」

先日、かなりうかつに理系用語を比喩に用いたのだが、以後自重します。 人文系の人間が理系概念をズサンな比喩に用いることは、ソーカルをはじめいろんな人が揶揄している。でも、ぎゃくに理系の専門家が「自然を記述する概念」をうかつに「人間(精神・社会…

「社会恐怖」の一端

5日夕方、「ひょうご犯罪被害者支援センター」の総会に参加した知人女性(Kさん)から電話が入り、三ノ宮でいっしょに食事。 彼女のお姉さんは6年前に殺害され、死体を九州の山中に遺棄された*1。 引きこもりと犯罪被害ではフィールドがずいぶん違うが、「…

精神の根っこ

4日は母が15年ぶりに冷蔵庫を買い換え、5日は僕が3年半ぶりに携帯電話を買い換えた。 どちらも、生活気分をかなりラディカルに変えてくれたような。

「こんなふうに議論したい」

「コメント欄付きの意欲的なブログ」は、参加してくださる方にも良心的なかたが多く、管理人を熟考に導くコメントも多い。それだけに、「目の前のチャット状態」に埋没して大局を見失ったり、瑣末な論点に拘泥してヒートアップする*1のは、あまりにもったい…

また軌道修正します。

結婚する気がないのはいいとして、「愛情生活」まであきらめている、というのはうかつに言うべきではないのかも。「恋愛」である必要はないのかもしれないが*1。 今日の僕、なんか恥ずかしいこと言ってるでしょうか。 言ってたら消そう。 *1:というか、恋愛…

「愛情生活」という枠組みはダメかな…

引きこもりをめぐって考えるのに、どういう議論の枠組みが必要か、ということを考えてみているわけですが、今日あらためて、「愛情生活」という枠組みを実験的に使えないだろうか、と思い至りました。 僕がここで主張することには独創性など期待するべくもな…

 有効な枠組み設定を探してる

コメント欄にはなかなかうまくお返事できませんが、大事なご意見をいただくほど、その場での即答は難しくなります。頂いたコメントはとても参考になっているので、「結果的に上山の議論が少しでも豊かになればいいや」というぐらいの寛大な態度でお付き合い…

考えるべき問題がたくさんありすぎて…

冒頭にも書きましたが、「たくさんある話題の全てを論じよう」というよりも、「必須の論点を析出し、洗練しよう」と言うべきですね。 ぜひ、アドバイスいただけるとうれしいです。

「引きこもり」から「虐待」へ

京都の講演会には、児童虐待防止・支援の活動をされているNPO『CAP』の京都支部の方がお見えで、講演会主宰の方にご紹介いただきました。 斎藤環さんは「これからは引きこもりが増えるというよりも、児童虐待や自殺・ホームレスが増えるのではないか」と言っ…

「無能力の結果としての引きこもり」と、「自己決定の結果としての引きこもり」

5月31日、講演にお招きいただいた京都(京田辺市)で、初めて 展開次第では、「引きこもりが死んでも自己責任」という論調が起きかねない と言ってみた。(主催者の方々にはインパクトがあったようだ。*1) いっぽう、工藤定次氏は次のように語っている。 ふ…

「間違えられた男」、or even worse

同じくchiki さんのネタ集より。 痴漢でっち上げ事件について 僕が電車やバスに恐怖を感じる理由の一つがこれです。 例えば,沖田事件というものがあります。この事件の真相が沖田さんの言うとおりであるとすれば,単に駅前を歩いているだけでも,「彼に痴漢…

「年収600万円でも、未婚なら負け犬」

同じくchiki さん(id:seijotcp)の「今日のネタ」より*1。 「男の負け犬は女よりミジメ」 「みんな結婚してるよ、キミは結婚しないの?」というわけでしょうか。 「30歳を過ぎ、年収600万円以上ありながら、結婚できない男性は負け犬でしょう。最近の…

「想像力を持つ権利さえ奪われている」

chiki さん経由で飛んだリンク『宮台真司・仲正昌樹トークセッション〜「共同体」と「自己決定」〜発言録』と、そこからさらに飛んだ仲正昌樹氏のインタビュー【(上)、(下)】がとても興味深い。 「大きい物語=再配分の話」と、「小さな物語=承認の話」…

「生き延びるために刑務所に入る」

先日の『クローズアップ現代(2004年5月31日)』は、「急増する老人犯罪*1」というテーマだったのですが、「犯罪を犯す老人たち」が直面している問題があまりにも「引きこもり」に類似していて。 家の中で邪魔者扱いされる高齢者たちが、生き延びるために軽…

「社会という戦場に適応するための軍事訓練」

29日のコメント欄は、本当に刺激的でした。うかつなレスポンスでネタの鮮度を落としたくないのですが、一つだけ。 # id:anhedonia 『元自衛官です。現在の自衛隊の訓練は健康な人であればじゅうぶん堪えられるもので<暴力的な特訓>は行われていませんし(…

 「必須の論点を析出し、洗練する」必要

今の僕は、一つ一つのテーマを洗練している、というよりも、「引きこもりを論じるにあたって必須のテーマは何か」、その項目をリストアップしている段階なのかも。 引きこもりをめぐる議論が稚拙な段階にとどまっているのはとても危険だ、という問題意識が常…