2005-05-15から1日間の記事一覧

≪当事者≫について

『不登校は終わらない』の調査倫理については、「当事者が当事者を取材する」という、≪当事者学≫独特の事情も絡んでいる。 またシューレ「見解」が、「当事者の手記」掲載に独自の政治的意味を込めているのも明らかである*1。 今回の私のレポート作成にあた…

疑問

取材対象者の一人であり、東京シューレに所属経験のある常野雄次郎(id:toled)氏によれば、実は奥地圭子氏の著作自身が、手続きに疑問を抱えている。 なお、同じような危うさは東京シューレ主宰者の奥地圭子さんも抱えています。 彼女はこれまで、著書の中…

調査倫理について

貴戸氏の手続き上唯一疑問が残るのは、「初版出版前に奥地圭子氏に直接許可を取らなかった」ということだが、取材対象者の発言内容について、奥地圭子氏に検閲権限があるのだろうか。 貴戸氏は、第2版出版前には東京シューレから修正要求表を受け取っており…

要点

双方のネット上文書、貴戸氏への取材、それに『不登校は終わらない』の再読から、次のような事実が確認できる。 これは私がまとめ、事実関係のみを貴戸氏にチェックいただいた。 強調は、貴戸氏によるチェック後に私がおこなった。 貴戸理恵氏は、シューレ経…

事実確認

「何があったか」をわかりやすく検証するために、時系列箇条書きのフォーマットを貴戸理恵氏にメールでお送りし、ご自身に執筆していただいた*1。 以下、貴戸氏による校正済みの文章をそのまま転載する。 ただし、争点に関係する重要な事実確認については、…

前提

東京シューレの「見解」については、「調査・出版の≪手続き≫への抗議」と、「不登校の≪解釈≫への反論」とを混同すべきではない。 ≪解釈≫については、今後も議論を続けてゆけばよいのであり、出版物に介入する「修正要求」自体がおかしい*1。 貴戸氏に問題が…

おことわり

貴戸理恵氏の著作『不登校は終わらない―「選択」の物語から“当事者”の語りへ』について、「見解」を発表した*1東京シューレ、及びそれに対する「コメント」を公表した貴戸理恵氏の双方に対し、メールにて取材を申し込んだ。 東京シューレからは、貴戸氏に関…

 レポート 『不登校は終わらない』 (1)

【承前】