映画学校に通ったわけでもない1983年生まれの男性が、独学で監督・脚本・編集・プロデュースをやり、予算50万円くらいで初めて撮った映画らしいのですが。

以下、宇多丸氏の発言より:

 僕が思うに、この作品は決して、一般論的な社会問題としての引きこもりとかニートを語ることを目的とした映画ではないと思うんですね。実際この作品中で、主人公の悟(さとる)が「ひきこもりです」とか「ニートです」とか、なんて言葉は一言もない。単純に、いい年こいて明らかに働いておらず、コミュニケーションが取れず、ということは分かるけれども。 (略) こういう「監督1作目、すごいもの作りました」という場合って、私小説的なものだったりすることが多いと思うんですね。でもどうも、監督本人がこうだったということでもない。 (略) じゃ何なのかというと、要は、「一生、俺はこのまま、社会に適合できないんじゃないか」という不安を抱えた、すべての人間に共通する何かを扱ってるんだと思うんです。その意味では、俺だってそうなんですね。この悟(さとる)君ってひとは、わかりやすくニートだったり「ひきこもり」だったりしますけど。

聞き入ってしまった。 これはぜひ観たいなぁ・・・


映画『今、僕は』twitterより:

 ちば映画祭で映画「今、僕は」が上映されます!
 詳細→12月26日(日)10:30〜 千葉市民会館小ホール。監督の舞台挨拶あり。
 ちば映画祭 公式サイト: http://chibaeigasai.blog92.fc2.com/

DVD化もされていないとのこと(参照)。



*1:リンク先で、ピンク色太字の 《「ザ・シネマ・ハスラー」をポッドキャストで聴く!》 をクリックすると、30分くらいの音声ファイルが聴けます。