2010-05-31 ■ 斎藤環の「病因論的ドライブ」、宮台真司の「おまえ何様だ問題」などは*1、言葉だけを取り上げると正しく見えるが、概念そのものが、自意識誇示の生産スタイルを体現している。彼らの提出する概念を理解するだけで、自閉的生産過程のルーチンに巻き込まれてしまう。提出された概念には、生産過程のスタイルが結実している。 理解することで、読者の側に生産者のスタイルが再現される。そこに気づかないと、「勉強すればするほどおかしくなる」。気付いたうえで、その限定的な役割を使うべき。 *1:東浩紀の「動物的」や、DSM系カテゴリーも同じこと。 概念には、正しいかどうかという一元的評価のほかに、その概念が読者に反復してしまう生産過程という注意点がある。