性愛は、商品売買ではなくて、コミュニティ形成活動

商品市場では、成功したかどうか(売れたかどうか)だけが問われる。 つまり、成功の量的側面だけが問われる。 同じことが、性愛で起こってしまう。 《つながりかた=質》が問われないで、《つながったかどうか=量》ばかりが喧伝される*1
社会参加やコミュニティの臨床では、「成功しているかどうか」より前に、「どういうスタイルでつながっているか」が重要になる。 それこそが、これからずっと臨床の主題になる。 なのに、偶発的な成功体験から、「成功した」という量的側面だけを自慢されても困る。 私は、再検証のプロセスそのものを《つながりかた》としたいし、――その方法論の限界や可能性を考えたいのだ。

*1:人数や「愛の強さ」