著者のお二人が試みたのは、ものすごく独特の「当事者語り」に見える。 個人的な体験や執着心が理論的な話と往復し、議論の強度を生んでいる。 「こんなふうに感じる自分はどんな場所に住んでいるのか、これからどうなってゆくのか――どうするつもりなのか」。 ▼地理的な固有名だけでなく、さまざまな私的事情をこの議論の雛形に当てはめればいいのだと思う。
私の宿題は2つ。
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- 「ひきこもりの心理的地図」は、どういう事情になっているか。 居住地域にそこまで思い入れはあるか。 ▼私は神戸・三ノ宮について、ほとんど駅と本屋しか知らない。 外界に対して、目線が萎縮している。