私が言う超越性とは、もの自体とか、そんなことには関係しないよ。 それは、ただ働きの持っている性格なのだよ。 役割にこだわらないための役割の分析など、ただ働きにしかすぎないだろう。 だれもそんなことに金をはらってくれない。 でも、それこそが重要なのだよ。 そんな仕事にこそ超越性があるものなのだよ。
与えられた役職に同一化するだけの労働過程には、超越性がない。
自己分析も制度分析も起きない。
*1:『精神の管理社会をどう超えるか?―制度論的精神療法の現場から』 p.168、三脇康生氏のインタビューに答えて。