2007-07-17から1日間の記事一覧

以下では、逆に私が「制度改編主義」に感じざるを得ない疑問を記してみる。

終わりの来た精神分析を施設(フランス語で書けば établissement)に持ち込む。なるほどそれは期待されるべきことである。そこでは、おおむね次のようなことに配慮がなされるだろう。「純粋精神分析の二者関係の中で生じる転移と応用された現場で生じる転移…

倫理的態度の受傷性と、制度的強制力

ひきこもっている人は、交渉主体としては極端に無能で脆弱な状態にあるが、実際に生き延びている以上、何らかの「力関係」を生きる当事者といえる(参照)。 問題は、そこで生きられる力の構造が、本人の意識を実体化する形で硬直していること*1。 その力関…