2006-11-10から1日間の記事一覧

絶対的貧困

『マルクス資本論草稿集〈1〉1857-58年の経済学草稿 (1981年)』 pp.353-355*1、強調は引用者。 所有の労働からの分離は、資本と労働とのこの交換の必然的法則として現れる。 非資本そのものとして措定された労働は次のようなものである。 (1)対象化されて…

『資本論 (3) (国民文庫 (25))』 労働と所有の分離

第21章 「単純再生産」 ドイツ語原文:「Einfache Reproduktion」 貨幣を資本に転化させるためには、商品生産と商品流通とが存在するだけでは足りなかった。 まず第一に、一方には価値または貨幣の所持者、他方には価値を創造する実体の所持者が、一方には生…

使用価値としての労働力

『マルクス資本論草稿集〈1〉1857-58年の経済学草稿 (1981年)』 pp.314-315 交換価値は、一つの生産物のうちに物質化されており、そしてこの生産物はそのものとして他人のための使用価値をもち、またそのものとして他人の欲求の対象であった。 ところが労働…

マルクス 「労働過程」 Arbeitsprozeß (独) labor process (英)

『資本論 (1) (国民文庫 (25))』 第五章 第1節 (以下、強調は引用者) ドイツ語原文:「Arbeitsprozeß und Verwertungsprozeß」 労働力の使用は労働そのものである。 Der Gebrauch der Arbeitskraft ist die Arbeit selbst. 労働力の買い手は、労働力の売り…

超越性――「タダ働きの労働過程」

ジャン・ウリの発言より。*1 私が言う超越性とは、もの自体とか、そんなことには関係しないよ。 それは、ただ働きの持っている性格なのだよ。 役割にこだわらないための役割の分析など、ただ働きにしかすぎないだろう。 だれもそんなことに金をはらってくれ…