内戦――分析プロセスの共有

面白いほどよくわかるフロイトの精神分析―思想界の巨人が遺した20世紀最大の「難解な理論」がスラスラ頭に入る (学校で教えない教科書)』 p.146

 フロイトが残した言葉に、次のようなものがあります。 「精神分析による治療は、国外からの同盟軍の力を借りて決戦を行なわなければならない内戦のようなものだ」。
 これは、決戦を行なうのは治療者ではなく患者であるということで、治療者が患者を治すという一般的な治療関係からすると特殊に見えるかもしれません。

同盟軍の力を借りるのはいいとして、その「借り方」が技法論にあたる。
私が共有したいのは、プロセスとしてのメタな分析であって、実体的な希望ではない。
非日常の経験そのものとしての「メタ分析」が共有できないなら、支援者や他の当事者は、「仲良くしなければならないプレッシャー」を与えるだけの存在になってしまう。 【これが、私が「たまり場」の苦手な理由。】