「ジェンダーフリー論争に潜む俗流若者論の罠 featuring 後藤和智さん(1)」

chiki
・・・・私が「専業主夫」というのを「オルタナティブ」として賛美する言説に違和感を覚えるのは、その種の言説が進歩ぶったポ−ズをしながら「食事も金もセックスも住居も承認も提供してくれる代理ママきぼんぬ」という「マザコン的発言」にしか聞こえないからなんです。 関係性の中で何かを引き受けるというような話にはなっていない
後藤
でもある種の言説もまた、男性に対して食事も金もセックスも承認してくれる存在であることを求めるものもあると思います。 というよりも正確には男は「女性に対して食事も金もセックスも承認も提供する存在」であれ、という言説のほうがむしろ多いかも。

ひきこもりやニートについても同じだと思う。
誰かが無条件に許されていい、ということではなくて、自分の関わっている中間集団の中で、
それぞれが事情を抱えた関係性の中でどんな承認関係があり得るのか、そのつど丁寧に練り直すこと・・・。