「働くこと」への評価――帰属集団

id:rahoraho(斎藤智成)氏による、「働いたら負け」「働いてる人をバカな奴だと思ってる」という発言は、直接的な帰属や交換関係を持たない人たちが相手だからこそ言えること。 rahoraho氏といえど、「せどり*1の交渉相手にはごく常識的な礼儀を尽くすだろうし、相手の希望を満たすために、相応の努力(労働)もなさっていると思う。 つまり rahoraho氏は、「直接的な利害関係のない人たちとは、規範を共有するつもりも必要もない」と主張しているに過ぎない。
「働いてる人をバカな奴だと思ってる」と語る rahoraho氏は、私の「TV番組文字起こし」のブックマークに、次のようにコメントしている。


・・・・「仕事だ」と認めたうえで、ねぎらってくださったわけだ。
いや、そもそもあのようなTV番組に実名で出演し、思い切った発言を連発したid:rahoraho氏は、一部の同調者にとって、あるいはあの番組のスタッフにとっても、「いいシゴトをしてくれた」のではないか。 ▼2ちゃんねるには、よく知られた次のようなAAがある。

グッジョブ(Good Job)、つまり「いい仕事したな!」というねぎらい・・・。
id:rahoraho氏にも、その言動を評価する一部の人たちにも、「いい仕事をすること」への評価やねぎらいの姿勢はある。 問題は、「何をもってシゴトと見做すか」だ。 ▼「個別社会」と「全体社会」*2で、事情が違ってくる。





*1:古本などの転売によって差益を得る行為。 id:rahoraho氏はこれで小遣いを稼いでいるという。

*2:「個別社会」と「全体社会」を分けるのは、宮崎学法と掟と―頼りにできるのは、「俺」と「俺たち」だけだ!』より。