2006-06-16から1日間の記事一覧

「70万人もいたら日本は滅びるよね」(斎藤智成id:rahoraho氏)

その、ニートが物言えぬベットの上で丸くなっている弱者だみたいな誤解は打ち砕く そんな香具師が70万人もいたら日本は滅びるよね ひきこもりの実数については、疫学調査から、次のような数値が出ている。 平成14年度:「41万世帯(95%信頼区間20 万〜63 万…

公共哲学、社会政策

正直なところ、あの番組に出ていた「現役ニート」の人たちをどう擁護・批判すればいいのかについては、まだよくわからない。 というか、考えれば考えるほど、公共哲学や社会政策についての考究が必要であるように思う。 勉強が追いついてないです。 ▼気にな…

政治=「予算の使い道」

番組の最後では、「スタジオに来ているような元気なニートには予算を出すべきではない」という意見にたいへんな説得力があったし、私も本当に同感なのだが、ニートには予算が下りても、ひきこもりには予算が下りない。 「苦しんでいる人だけに予算を」とは、…

「自発的ニート」への承認と、「元気になりかけの引きこもり」

番組では、いつの間にか「やむにやまれぬ弱者」としての不就労者と、id:rahoraho氏が体現したような「自覚的に選択された不就労」とを分けるべきだ、という話になっていた。 これ自体はきわめてうれしい理解だ。 ▼ただ問題は、ひきこもり状態に追い詰められ…

「経済」「規範」「職能」の峻別

先日も触れたが、番組に出演した「現役ニート」たちは、家族の援助がなければ生きていけないが、逆に言えば、家族の援助さえあれば、スタジオや視聴者を敵に回しても生きていける。 つまり、経済事情を保障してくれる帰属集団さえあれば、全体社会の規範から…

「働くこと」への評価――帰属集団

id:rahoraho(斎藤智成)氏による、「働いたら負け」「働いてる人をバカな奴だと思ってる」という発言は、直接的な帰属や交換関係を持たない人たちが相手だからこそ言えること。 rahoraho氏といえど、「せどり」*1の交渉相手にはごく常識的な礼儀を尽くすだ…

 「ニート対策禁止法案」 視聴後の感想とメモ

先日文字起こしした『太田光の私が総理大臣になったら』、「ニート対策禁止法案」について、いくつかメモを記してみます。 ▼今回の番組は、今後の勉強についての火種を得たということなのだと思います。 今回の文字起こしについて、有志の方々より、計181…