その、ニートが物言えぬベットの上で丸くなっている弱者だみたいな誤解は打ち砕く
そんな香具師が70万人もいたら日本は滅びるよね
ひきこもりの実数については、疫学調査から、次のような数値が出ている。
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- 平成14年度:「41万世帯(95%信頼区間20 万〜63 万)」(PDF)
- 平成14〜16年度:「約32万世帯(95%信頼区間18 万〜46 万)」(PDF)
4県トータルの回収率は58.6%であった。 【中略】
対象者本人およびその子どもに「ひきこもり」が存在することは,対象者が調査に同意するか否かに影響すると思われるので,これらの推定値は「低め」に見積もられたものといえる。
今までの生涯における「ひきこもり」経験率は 1.18%(95%信頼区間0.57%〜1.80%)であった。 【中略】
対象者の 2974 世帯中 20 世帯にそのような問題が存在し,その率は0.67%(95%信頼区間0.38%〜0.97%)であった。
社会学がご専門である井出草平(id:iDES)氏にうかがったのだが、「41万 → 32万」という数字の変動は、必ずしも「数が減った」ということではないとのこと*1。
「ご家族に、ひきこもっている方は居ますか?」というアンケート調査に、「はい、います」とは答えにくい。 調査結果はつねに「最低限の数値」と見るのが妥当だと思うのだが、いかがでしょうか。 ▼そして、数十万人単位で「どうしようもない状態」に陥った弱者が居るとして、それは公共圏では遺棄されるべきなのかどうか。――私はまだ、議論を整理している段階です。
*1:これについては、できればblog上などで解説を期待したい。