宮崎哲弥氏:「ミヤザキ学習帳」(via id:yukihonda氏)

立ち読みしてきた。
四象限を描き、様々なニート関連本の主張を座標平面上に配置している。 縦軸を《ニートの原因》軸として「経済−精神(家庭)」、横軸を《ニートへの評価》軸として「ポジティヴ−ネガティヴ」*1
宮崎氏は以前、ニート対策として「ニート税をとるべきだ」と強硬に主張されていたのだが、今回の記事では攻撃的な主張はない(『中央公論』2月号での玄田有史氏との対談でも、攻撃的な印象はなかった)。▼そういえば、現在ではかなり過激な引きこもり擁護論に回っている斎藤環氏も、考え方には変遷があったらしい*2
ニート」「ひきこもり」については、誠実に考えようとするかぎり、最初からわかりやすい立論をすることは不可能なんだと思う(肯定論であれ否定論であれ)。 そもそも私自身、よくわからないまま考え続けている。
「ひきこもりは人間のクズだ」といちばん強烈に考えている人の一部は、実は現役で引きこもっている本人自身だったりする。▼そしてその規範意識が、ますます本人を硬直させる。



*1:記憶に基づいているので、厳密な言葉遣いは違っているかも

*2:講演会でご自分でそう話していた