2006-02-19から1日間の記事一覧

『「ニート」って言うな!』について (5)へ

宮崎哲弥氏:「ミヤザキ学習帳」(via id:yukihonda氏)

立ち読みしてきた。 四象限を描き、様々なニート関連本の主張を座標平面上に配置している。 縦軸を《ニートの原因》軸として「経済−精神(家庭)」、横軸を《ニートへの評価》軸として「ポジティヴ−ネガティヴ」*1。 宮崎氏は以前、ニート対策として「ニート…

「笑顔」か「就労」か――《動機付け》について

「人間力」への抵抗など、本田由紀氏は「若者の心に触ってはならない」という一貫した姿勢を持っておられ、このことをまず最大限に尊重・支持したい。だがこれは逆に言えば、ひきこもり系の就労問題において最も難しいとされる《動機付け》――教育・雇用の機会…

「働こうと思えば働ける」という制度的環境整備と、「働かなくても蔑視されない」という規範的環境整備

「教育の職業的意義」(本田由紀氏)を高め、制度的排除の撤廃へ向けた合理的努力を推進することは、ぜひとも必要だ。しかしそれは同時に、「職業的に社会参加すべきである」という規範のための環境を整備することでもある。▼たとえば「男女共同参画社会」は…

『「ニート」って言うな! (光文社新書)』本田パート、p.81 「図c」

これは、以前当blogで扱った「何度脱落しても、自由に再復帰できる社会」*1というモチーフを、教育との関係で図式化したものだと思う。 ▼正規雇用と非正規雇用の「移動障壁の撤廃」という面からも、新卒以外の採用を含む「年齢差別の撤廃」という面からも、…