語句の流通について

新サイト『論点ひきこもり』のブログのほうに、サイトの趣旨に関連した小タイトルと引用を作ったんだけど、レジュメ作者である本田由紀id:yukihonda)さんの趣旨、あるいはパネリスト報告の趣旨とあまりにかけ離れてしまうので、こっちのほうに長文でエントリしちゃいます*1本田由紀さんの「私自身のスタンス」からです。
当サイトは「ひきこもり」をメインテーマにしていますので、関連する部分を赤字、興味深いと思った部分を太字にしますね。

    • ニートの中には、失業者やフリーターに近い人々と、何らかの客観的な個別事情から働かない・働けない人々、「社会的ひきこもり」に近い人々、などが混在している。こうした雑多なグループの寄せ集めに対して「ニート」という「ひきこもり」に近いイメージを帯びた定義を与えることによって、実態の把握や対策はむしろ困難になり、若者に対する社会の見方には重大な歪みが生じる。それゆえニート」という言葉はできるだけ使うべきでない*2
    • 若年就労問題(失業者・フリーター)は、経済システム(企業)と教育システム(学校)の接続のあり方から生じている。社会的ひきこもりは、これらに他の要因が加わってより複雑な背景をもつ
    • 若年就労問題への対策は、若者の意識や内面への働きかけではなく、「端的な職業能力」および「職自体」を提供することにある社会的ひきこもりはまた異なる対応が必要

本当に興味深いです。
ただ、「支援現場の必要」「政治」云々で、ちょっと気になるのですが…*3
これについてはまた考えます。



*1:というきっかけで久々にエントリ

*2:ここだけ、「語句の運用」の問題で「ひきこもり」にも関連する重要さがあるので太赤

*3:まだよくわからないが。▼雑多である「ひきこもり」が一枚岩的に語られているのが気になるが、これはニートのシンポだから、仕方ないだろう。