インストール

「降りようとする」ベクトルと、「課題に取り組もうとする」ベクトル。「負けようがどうしようがどうでもいいから、とにかくこの世から消えたい」という闇雲な衝動と、「何があっても絶対に許さない」怒り。
「生きていかねばならない」というような稀薄な道徳は、「降りたい」「消えたい」という内面の叫びに、生きる動機を与えない。動機を与えないところで「戦え!」と強要しても、内面は持続しない。だから外面も崩れる。
「消えたい」という衝動と内側でつながったような、わけありの課題をインストールする必要がある。
絶対に許せない怒りか、あるいは「絶対に消えない愛」か。
意識の上っ面に覆い被さるような課題(「働け!」「生きろ!」「戦え!」)ではなく、意識の地下水脈と内通したような課題。
行動は高らかでも、動機は秘められているような課題。
課題の重圧が自分を押し潰すのではなく、取り組むことが自分を癒してゆくような課題。


放置された自分の属性*1が「外部の課題」*2を目指すのではなく、インストールされた課題が、内側から自分を変えてゆくこと。同時に、課題そのものが変質してゆくこと。



*1:「仕事も恋愛もできない」

*2:「仕事や恋愛しろ」