「内面探索」vs「課題遂行」

仕事に集中しようとするなら「心身がやばい」なんて口にするべきじゃない。読者のかたや関係者にご心配かけるし、「仕事できない奴」ってことになる。自分の中でも気が散る。
いや、もう一つ問題があって、引きこもりやニートのBLOG*1は、多くの場合「つらく苦しい内面」にどんどん沈潜してゆく。どす黒い内面の探索作業。この作業は、一方では本人にとって必要なものであり得るが、実はその作業自体が本人をついばみ、苦しめ、追い込んでゆく作業にもなり得る。「やばい自分をひたすら凝視する」わけだし、考えているうちに明晰になってくるヤバイ思考もある(今はあえて書かない)。
いっぽう、課題を決めて仕事を遂行する場面では、「内面の闇に沈潜する」みたいな作業は、邪魔でしかない。自分の内面などは放置して、リアルでドライな情報処理に徹するべきであり、「それをやっている自分」を意識することは、むしろ無能ぶりを意味する。



*1:ひきこもり・ニートBLOG選」の件で悩み抜いています。(打ち明ければ、これは『ユリイカ』から頂いた企画です。) ▼「暗黒の内面」を徹底探索しているようなBLOGを、雑誌に紹介するのか。紹介したら、「視線に晒された」重圧で潰れてしまうのではないか・・・・・・。 ▼「当事者系はいっさい取り上げるべきではない」かもしれません。