「ニート支援に税金を使うな!」と主張するTV番組をレポートした10日のエントリーでしたが、たくさんの TrackBack*1やメールをいただき、ありがとうございました(気付いたものはすべて拝読しました)。 今の時点で明確なお返事をしたり、個別にコメントしたりすることはできませんが、ぜひ参考にさせていただきます。
ほとんどの方が、ニートを罵倒する番組出演者を「支持しない」立場をとられていたことに、驚き、喜びました。
これはどう受け止めればよいのか…。
「あの番組は、呑み屋でくだを巻くおっさんレベルの会話*2」というご指摘がありましたが、そういうものを受容してしまう≪社会の雰囲気≫はあるように思います。 みんな「ホンネで説教」したがっているように見える(いかがわしい女性占い師が絶大な人気を博したり…)。
今私たちに必要とされているのは、……(中略)……「草の根レベル」で奇妙な説得力を持ってしまう「バックラッシュ」*3的論理の《魔力》を再測定していくことだろう。*4
これは北田暁大氏(id:gyodaikt)の「反ジェンダーフリー」についての示唆的なご指摘で、直接ニートやひきこもりと連動する話ではありませんが*5、「保守系論理のもつ草の根レベルの説得力」という要因は、やっぱり無視できない…。
いや、「バックラッシュ」(保守派による逆襲)というよりも、「働かない」人間――「働けない」という認識はなかなか聞き入れられない――はずっと軽蔑され、怒りの対象になってきたのでしょう。
*1:10日の日記下部にトラックバック表示が出ていない中にも、『圏外からのひとこと』さんなど、ぜひお読みいただきたいところがあります。 できれば後日また。
*2:ああいうのも、「俗情との結託」(大西巨人)と言っていいんでしょうか。 → chiki さん(id:seijotcp)の「テキストサイトの俗情について。」もご参照ください。
*3:backlash。 反発・反動。
*5:いや、ニートや引きこもりの問題と「ジェンダーフリー」は、もちろん深くリンクするのですが。 (これも考えなきゃなぁ…)