お互いの巻き込まれを無視する「とりあえずやってみればいい」

自分の属する制度の分析はせず、「哲学者に制度は必要ない」と言うだけの丹生谷貴志参照)と、「とりあえず働いてみればいいじゃん」という玄田有史は、関係に巻き込まれたあとにその場で考えなければならないことを無視している点で似ている。 生きる意味を考えなくなったところで、職場の耐え難さはなくならない。

さまざまな緊張に巻き込まれる中で、主観性をどうマネジメントしてよいか*1分からなくなっている。 すでに生きられている集団では、関係のマネジメント作法が、主観性の作法を押しつけてくる
「何をどうしてよいかさっぱり分からない」という混乱には、主観性と関係性のマネジメントが同時に賭けられている。



*1:主観性をどう生産してよいか