参加の影響関係を分析してみる

概念分析の社会学』より:

 「ループ効果」 (略) は、

  • 人々の分類・記述に用いることができる専門的な知識や概念や方法が日常生活に提供され,
  • 分類・記述された当の人々によって、それらの分類・記述が、引き受けられたり・拒絶されたり・書き直されたりする

といった現象のことを指す言葉でした ナビゲーション2

 ウィトゲンシュタインは、こうした概念の結びつきの変化を、「河床を流れる水の動き」と「河床そのものの移動」との区別になぞらえています。ループ効果のただ中において生じる概念の結びつきの変化を記述していくという本書の作業は、何が「河床そのもの」として働いており、何が「流れる水」として動いているのかを、区別して記述していくことでもあるのです。 ナビゲーション1

 さまざまな概念の実際の用法を記述し、またそうした用法から一連の概念の関係を把握しなおしていく作業のことを、彼(G.ライル)は概念分析と呼んでいます。 はじめに



集団に埋め込まれたピースの一つひとつである個人は、お互いの参加事情に影響を与えあっている。
 ⇒「概念分析」がなされるように、各個人の「参加分析」を考えることはできないだろうか。

    • 一連の参加の関係を把握しなおしていく作業。
    • 「あなたがそういうスタイルに固執していると、私は排除されてしまうんですよ」*1
    • 参加分析する側が排除されていたり、排除する主体だったりする。


*1:単に量的に「椅子取りゲーム」を問題にするのではなく、参加の質(スタイルやロジック)を検証する