硬直したナルシシズムの制度(その連合)


女性がホストに求めるもの

id:font-da 『女性がホストに求めるものは、言うことを聞いてくれることではなくて、いわゆるジェンダー規範に基づく理想の男性(男らしくてリードしてくれる)ではないか、と私は推察しています。男性客が女性ホステスに「たてて欲しい」と思うように、女性客は男性ホストに「たてさせて欲しい」と思うという構造があると感じています。だから、私はイマイチ、ホストクラブに行こうと思いません。ホストを職業とする男性と親しくすることはあっても、ホストクラブでサービスを受けたいとは思わないです。』



女性の多くが男尊女卑を「欲望の制度」として隠し持っているなら、「男性優位主義のフェミニスト」(参照)がいても何の不思議もない。この状況で男性優位思想を批判することは、男女を差別した上で女性を特権扱いすることでしかない。「制度としての平等」は求められていない。 「男/女」を二分化するジェンダー制度を温存したうえで、「女を特権化できる強い男」が欲望されているジェンダーの制度が、欲望の制度にフレームを与えている)。 「女」と「男」のナルシシズムが連合する。異性愛女性を特権化する連合に参加できなかった者は、見下されるか、「存在しなかった」ことになる。
必要なのは、(ここで font-da 氏が一部試みているように)たとえ自分や自分の属性にとって不都合であっても、そこで生きられている欲望の制度について冷徹に分析してみること。