2007-08-29から1日間の記事一覧

カテゴリーと逸脱

女性や性的マイノリティであることは「改善されるべき逸脱」ではないので、ひきこもりや発達障害と一緒にすることはできない。しかし、「あるべきとされる姿(制度)からの逸脱」の問題として、次のような点を指摘できる。 ある逸脱の属性を名指して中心化し…

ジェンダーと、特定セクシュアリティの中心主義

参照:「フェミニズムと異性愛中心主義:上野千鶴子さんとの対話報告」(小山エミ氏) 以下、小山氏が上野氏に向けた疑問を箇条書きで整理し、引用してみる。 上野さんの発言が彼女自身の意図せざる異性愛中心主義を露呈している。 (略) 「注意深く発言す…

外部社会による制度的排除と、実存の制度

ひきこもっている人間は、硬直した自意識の制度に投げやりになったり、自己卑下的な自意識に閉じこもることはあっても、みずからの「欲望の制度」自身を解体的に分析することはほとんどない。意識の制度は、独りではなかなか変えられない。 実存の制度を問題…

硬直したナルシシズムの制度(その連合)

「女性がホストに求めるもの」 id:font-da 『女性がホストに求めるものは、言うことを聞いてくれることではなくて、いわゆるジェンダー規範に基づく理想の男性(男らしくてリードしてくれる)ではないか、と私は推察しています。男性客が女性ホステスに「た…

欲望の制度

欲望のあり方が、制度や「多数派」に決められてしまう。労働や力関係に巻き込まれることは、欲望の制度に順応すること*1。正しく欲望しなければ逸脱する。(運動には運動の欲望の制度がある。) ただし、そのような環境を不愉快に思っている自分自身が、つね…