抑圧・実体化

斎藤環: 1980年代半ばまで、「無気力症」という言い方があったが*1、実はひきこもりは無気力ではない。 むしろ欲望に苦しめられている。 しかし最終的には、欲望の枯渇したような非常に危険な状態になる。(統合失調症の荒廃状態とはまったく違う)

「ひきこもっている人には欲望がない」とされるが、激情を秘めていることが多い。
激情があるということは、欲望があるということ。
絶望的な無力さゆえの、荒廃と激情の往復。
「どうしようもない」