≪代表≫――属性として/政治主体として

自分が弱者であることによって聞いてもらう権利が発生するのは「ニーズの所在」に関しての調査であって、実際に自分で政治活動をできないのであれば、それは誰かに代弁してもらうしかない。その代弁=代表機能を負うことになった人間に文句を言う際には、あくまで≪課題≫との関連において代替案を探るべきではないのか。陳情団の一人一人はみなバラバラに自分の要望を言うのだ。自分の要望が、他の当事者たちの要望と一緒に羅列された時にどのような位置づけになるのか、そのような陳情地政学のような自己反省は、追い詰められ何もできなくなっている当事者には期待できない。
「イメージ」など、属性レベルでの代表機能と、政治的主張における代表機能を混同してはならない。(が、完全に分けるのはおそらく不可能)